
仲人の舘です。
離婚経験者の割合というと、よく言われるのが「3組に1組が離婚」という言葉ですが、これは誤りで正しくありません。
この数字は、ある年の離婚件数÷婚姻件数で算出したものなので、実際よりは離婚率が高くなってしまいます。
結婚と離婚のタイミングの差が考慮されていないので、少子化によって結婚適齢期の人口が毎年減少していることが配慮されません。
初婚でどれくらい離婚のリスクがあるかを知りたいなら、初婚離婚率か初婚継続率を調査しないといけません。
ただ、こうしたデータは日本の人口統計に存在しないので、離婚経験者の割合は、3組に1組というのが定説になってしまったのです。
離婚経験者の割合を知るには、離婚経験者数÷再婚を含んだ累積婚姻者数という計算式で算出する必要があります。
この推定によると、日本人女性の50歳時点での離婚経験者の割合は約18%になります。
この世代だけでも現時点では20%を超えておらず、3組に1組が離婚という言葉が誤りであることを示しています。
しかし、離婚経験者の割合は年々増加しているので、将来的には、3組に1組が離婚という形に近づいていくことでしょう。
離婚経験者の割合の増加ペースは、鈍化することがなく、鈍化が目立つのは25歳前後の数年間だけということがわかっています。