
仲人の舘です。
日本には、女性に対して離婚から再婚までの期間を制限する法律があります。
男性は離婚した翌日に再婚する事も可能ですが、女性はできません。
これは主に子供の事が影響しており、たとえば妊娠期に離婚と再婚とを容易に繰り返してしまうと、一体子供の父親は誰なのかという問題が出てきてしまいます。
そのために設けられていた期間は、かつて180日でした。
再婚禁止期間は、民法の嫡出推定制度とセットで運用されるのですが、この時に180日では過剰という事で問題になったのです。
嫡出推定制度では、離婚後300日以内を前夫の子とし、婚姻後200日経てば現夫の子となります。
そのため180日という制限は過剰であり、実質的に100日あれば事足りるのです。
もっとも、現代ではDNA鑑定も存在するため、昔ほど誰が父親なのかという事で揉める機会は減っているでしょう。
180日は100日へと改定される流れですが、それでも再婚禁止期間が存在するのは確かです。
ただ、それは妊娠という前提条件があってこそ語られるべき話でしょう。
妊娠が確認されない状況にあって、再婚禁止期間は意味を持たないものであり、これを是正しようという流れがあります。
今後この辺りの法律は、劇的に変化していく可能性があるため、婚活に携わる場所にいるなら無関心ではいられません。