
仲人の舘です。
縁結びの不動明王と聞いて、厳しい姿の像がなぜ縁結びに、と思われるかもしれません。
正確には、不動明王がというよりそれがある成就院に対する評価と言えるでしょう。
鎌倉時代に北条泰時が不動明王を祀って創建した由緒ある寺院で、今では紫陽花と縁結びが有名になっています。
もちろん成就院の本尊は不動明王ですから、不動明王画像に縁結びを期待するのは的外れではありません。
本尊というと普段は拝観できない印象があるかもしれませんが、成就院の不動明王は屋外にあって誰でも気軽に撮影できるようになっています。
そのため、不動明王画像を携帯やスマホの待ち受けにして縁結びという行為が広まっていったのでしょう。
何かと不動明王にばかり注目してしまうところですが、成就院は紫陽花もまた名物なので開花と時期が合えば一緒に撮影してみたいです。
不動明王画像そのものは、撮影さえしてしまえばずっと手元に残るものです。
それだけで縁結びは完璧、などと高をくくってはいけません。
確かに縁結びとして人気のあるものですが、それ自体が副次的な存在です。
何にしても、行動を起こすのは自分自身であり待ち一辺倒では問題は何も解決しません。
しばしば耳にする自分磨きというものも、本質的には心のあり方を求めるものだと言えるでしょう。