
仲人の舘です。
東京タラレバ娘の 8巻はいよいよ最終章となり、海辺で2人きりになり、話す倫子とKEYの場面で倫子が核心に迫ります。
ついに倫子は、あたしのこと好きなのとKEYに問いかける展開になるのですが、KEYは人を好きになったりはしないと言い放ちます。
そんなKEYに対して倫子は、本当のタラレバはあんたのほうだと言い、愛した人が死んだからと言ってそれを引きずっているから前に進めないのだと非難します。
本当に好きになってもいいのと問いかける倫子に対してKEYはキスをして抱きしめるのですが、これが本当の恋かどうかはわかりません。
読者目線で見ると、やっぱり倫子のお相手はKEYだったのかという安堵の思いがありますが、不安もあります。
心の中に別の女性が居座り続けるKEYに、身も心も預けて好きになっていいのかという思いがあるからで、結婚を視野に入れるとなおさらです。
心からの好きを聞くことができれば、不安は全部振り払えるのが女心かもしれませんが、結婚生活はそんなに甘くありません。
これまで厳しい現実を突きつけられてきた倫子や香、小雪には幸せになってほしいのですが、結婚を見据えた本当の恋愛をして欲しいものです。
最後くらいは夢見させてよと思うかもしれませんが、少女漫画はあくまで虚構の世界で、結婚するためには本腰を入れた婚活が必要です。