
仲人の舘です。
東京タラレバ娘は、そもそも原作は漫画なので、実写版のテレビドラマについては、色々と物議をかもしていたようです。
一番気になるのは、タラレバ娘の年齢が30歳に若返っていることで、原作をあらかじめ読んでいる読者にとってはショックなことです。
東京タラレバ娘の漫画を読んでいる読者の多くは、結婚を意識している世代で、主人公の倫子をメインとした3人の会話に共感を覚えることで一喜一憂しています。
原作漫画の年齢設定は33歳なのですが、実写版のテレビドラマの設定は30歳になっています。
たかが3歳なのですが、女性にとってはされど3歳で、アラサーにとっては3歳の差はかなり大きいです。
女性の33歳は、高齢出産と言われる35歳まであと2年という差し迫った時期でもあり、結婚をテーマとしたタラレバ娘にとっては大きな問題なのです。
33歳だからこそ、結婚に対する悲壮感や焦りがリアルに表現できるのに、実写を30歳にすると切実感がなくなるというのが本音でしょう。
特に今の時代は晩婚化が進んでいて、30歳は今やスタンダードと言ってよく、未婚の人たちがたくさんいます。
結婚に向けて奔走する姿をリアルに描くなら、実写版の年齢設定も33歳にすべきで、30歳はまずかったかもしれません。
ドラマの設定の方が確かに一般受けはしますが、キャストに合わせて年齢を変えたのが見え見えで、原作の良さが消えてしまいます。