
仲人の舘です。
東京タラレバ娘 7巻は、倫子が早坂さんと大人の恋愛に踏み切るのでなんとなく結婚が見えてきますが、それは夢見る倫子の妄想に過ぎなかったのです。
倫子は早坂さんとディナーするのですが、その場にはKEYがいて、せっかくのデートに釘をさします。
そこでKEYは倫子に、俺のことが好きじゃなかったのかと問い詰め、自分が倫子とセックスしたことを早坂さんに言ってしまいます。
温厚な早坂さんもこれには怒りをあらわにし、倫子を連れてラブホテルへと向かいます。
そして倫子はKEYのことを忘れるかのように、必至に早坂さんを抱きしめるのです。
揺れ動く倫子の心情が読み取れる東京タラレバ娘 7巻ですが、KEYにも人間の感情があったことがわかってなんとなくホッとする感じがします。
しかし逆もまたしかりで、KEYにはずっと孤高の悪魔の立場を貫いて欲しかったという気持ちもあり複雑です。
東京タラレバ娘 7巻で一番印象的なのは、早坂さんと一緒にいることが幸せだと倫子が何度も繰り返すところで、結婚を夢見る女性の想いが何ともせつないです。
早坂さんと結ばれるのが彼女にとって幸せなのかもしれませんが、心に引っかかるKEYの存在がある以上、無意識に妥協を受け入れようと無理しているようにしか見えません。
いずれにせよ、東京タラレバ娘もいよいよ佳境で、クライマックスが楽しみになります。