
仲人の舘です。
好きな人と結ばれたいために、また志望校に入るために、縁結び神社を訪れる人は多いことでしょう。
縁を結んでもらえるよう、縁結び神社で願掛けをした経験のある人はたくさんいるはずです。
しかし、その正反対の縁結びではなく、縁切り神社に行った人は少ないかもしれませんね。
縁を切ってしまう神社と聞くと少し怖い感じがし、ひょっとしたら、霊体験が多発している心霊スポット的な場所なのかもと想像してしまいます。
しかし実際に訪れてみると、そうした忌々しい雰囲気はなく、京都の街中に縁切り神社がポツンと存在しています。
京阪電車に乗って京都府清水五条駅を下車し、繁華街の祇園四条から少し離れた場所に縁切りがあります。
人が行き交う道の中に、取り残されたかのようにある神社で、その名は安井金比羅宮です。
鳥居前の立て札を見ると、大物主神、源頼政、崇徳上皇を鎮守としているようです。
崇徳上皇と言えば、弟の後白河天皇と争って敗れ、讃岐に配流されてしまった悲劇の人物で、菅原道真や平将門と並んで日本三大悪霊の一人と言われています。
そんな崇徳上皇が守り神として鎮座しているので、縁切り神社と呼ばれているのかもしれません。
縁切り神社は縁結び神社と同様、観光スポットとして高い人気を誇っていて、意外と開放的です。
中央にある奇妙な石が縁切り結び碑で、ある手順を踏んだ後、この石に願いごとを書いた札を貼ると叶えてくれるとされています。