はじめに
恋愛のプロ・仲人の舘です。
結婚相談所で多くの出会いの現場を見ていると、第一印象を左右する最大の要素は「会話の質」であると実感します。
容姿や服装も大切ですが、会話の流れをどう作るかで、相手に与える印象は大きく変わります。
本記事では、心理学的なテクニックに頼りすぎず、実際の婚活現場で培った経験をもとに、初対面で信頼と好感を得る会話の組み立て方をご紹介します。
初対面の会話で大切なのは“安心感”
出会いの場では、誰もが少なからず緊張しています。
その中で一番に意識すべきは「相手に安心してもらうこと」です。
緊張したまま会話が進むと、相手の本来の魅力も自分の魅力も伝わりません。
安心感を与えるためには、声のトーンをやや落ち着かせ、笑顔を交えながら話すことが基本です。
会話の内容よりも、まず雰囲気で信頼感を伝えることが第一歩となります。
自己紹介は“短く要点を押さえる”
自己紹介が長すぎると相手の集中が途切れてしまいます。ポイントは3つに絞ることです。
- 出身地や職業などの基本情報
- 趣味や休日の過ごし方など、会話のきっかけになりやすい要素
- 結婚への意欲を自然に含める一言
例えば「旅行が好きで、休日はよく国内の温泉に行きます。
結婚後も一緒に楽しめたら嬉しいです」というように、未来を想起させる言葉を加えると効果的です。
会話の流れを作る“質問の技術”
初対面で最も避けたいのは沈黙です。
しかし、一方的に質問を並べても面接のようになり、相手が疲れてしまいます。
質問は「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」を組み合わせるのがコツです。
- オープン:相手が自由に話せる(例:「休日はどんな風に過ごすのが好きですか?」)
- クローズド:答えが簡潔で負担にならない(例:「犬と猫、どちらが好きですか?」)
このバランスを意識することで、会話は自然に広がります。
共感を示す“あいづち”の重要性
会話を心地よくするもう一つの要素は「あいづち」です。
「そうなんですね」「わかります」「素敵ですね」といった短い言葉を挟むだけで、相手は自分の話を受け止めてもらえていると感じます。
ここで注意すべきは、相槌が単調にならないこと。
内容に応じて「楽しそうですね」「それは大変でしたね」と具体的に言葉を変えることで、より深い共感を示すことができます。
話題選びの“地雷”を避ける
初対面の会話には触れない方が良いテーマがあります。
特にお金や過去の恋愛、家族への不満などは避けるべきです。
代わりに、趣味・仕事のやりがい・最近のニュース(ただし政治や宗教色の強いものは避ける)など、相手が安心して話せるテーマを選ぶことが重要です。
無理に盛り上げようとせず「話しやすさ」を優先することが信頼関係構築につながります。
自分を印象づける“エピソード”を持つ
会話の中で印象に残るのは、具体的なエピソードです。
「料理が好きです」よりも「週末に友人を招いてパスタを作るのが楽しみです」と言った方が、相手の記憶に残ります。
短いエピソードを2〜3個準備しておくだけで、会話の幅はぐっと広がり、相手に「また会いたい」と思わせるきっかけになります。
まとめ
初対面の印象を良くするためには、難しい心理テクニックは必要ありません。大切なのは以下のポイントです。
- 相手に安心感を与える雰囲気を意識する
- 自己紹介は要点を絞り、未来を想起させる一言を加える
- 質問はオープンとクローズドを組み合わせる
- あいづちは具体性を持たせて共感を示す
- 話題の地雷を避け、安心感のあるテーマを選ぶ
- 自分を印象づける短いエピソードを準備する
これらを実践すれば、初対面でも相手に好印象を与え、次のステップにつながる確率が高まります。
婚活の現場で多くのカップルを見守ってきた経験から言えるのは、「会話の組み立て方」が出会いの成否を大きく左右するということです。
ぜひ次の出会いから取り入れてみてください。










恋愛のプロ・仲人の舘は、口が上手いわけでも、押しが強いわけでも、まして魔法を使えるわけでもありません。








