 
              
はじめに
恋愛のプロ・仲人の舘です。
 結婚相談所で多くの出会いを見届けてきた中で、ある共通点に気づきます。
 「ご縁をつかむ人」と「ご縁を逃す人」は、出会いのチャンスの数よりも、“物事の考え方”に明確な違いがあるのです。
 この違いは、性格でも運でもありません。
 それは、日常の小さな判断の積み重ねによって生まれる「思考のクセ」です。
 今回は、婚活の現場で実際に見てきた“ご縁を逃さない人”の思考パターンを、具体例を交えながらお伝えします。
「完璧な条件」より「可能性のある関係」を見ている
ご縁を逃さない人は、相手を“条件”で判断しません。
 年収・学歴・外見といった要素はあくまで一部に過ぎず、彼女たちは「この人となら、成長し合えるか」という観点で相手を見ています。
例えば、お見合いの席で「ちょっと話が合わなかった」と感じても、その一瞬で切り捨てることはしません。
 「緊張していたのかもしれない」「もう一度会えば違う一面が見えるかも」と、柔軟に考えます。
 この“もう一度の視点”を持てるかどうかが、婚活の成否を左右します。
一方で、ご縁を逃す人は「違う」と思った瞬間に関係を閉ざします。
 判断が早いこと自体は悪くありませんが、「可能性を見ない癖」がチャンスを狭めているのです。
「ご縁を逃す人」は“結果”を急ぎすぎる
婚活中の多くの人が、「早く結婚したい」と考えています。
 しかし、ご縁を逃さない人ほど“焦らない”という共通点があります。
 焦りは判断を曇らせ、相手を「条件で測る」傾向を強めるからです。
例えば、初対面で「この人とは合わない」と決めてしまう人は、まだ相手を知る前に“結論”を出しているのです。
 ご縁をつかむ人は、たとえ最初の印象が薄くても、「なぜそう感じたのか」を一度考えます。
 その振り返りの時間こそ、冷静な判断力を育て、ご縁を広げる土台になります。
婚活の現場で成婚まで進む女性は、「自分のペースで進む力」を持っています。
 彼女たちは“急がない人”ではなく、“焦らない人”なのです。
「相手に期待する前に、自分ができることを考える」
ご縁を逃さない人の最大の特徴は、他責ではなく自責の思考を持っていることです。
 「相手が悪い」「タイミングが悪かった」と言い訳をする代わりに、「自分はどう見えていたか」「どんな伝え方をしたか」を冷静に振り返ります。
婚活では、上手くいかない時ほど“他人のせい”にしたくなります。
 しかし、ご縁をつかむ人は「次に活かす視点」を常に持っています。
 そのため、失敗が“経験”に変わるのです。
例えば、ある女性は「相手から返信がこない」と悩んでいましたが、仲人と一緒にメッセージを見直したところ、「丁寧すぎて距離がある印象」を与えていたことに気づきました。
 その後、少し柔らかい言葉に変えたところ、返信率が大幅に上がりました。
 つまり、“ご縁をつかむ人”は、行動を変えられる人でもあるのです。
「自分の魅力を理解している」人はご縁を引き寄せる
ご縁を逃さない人は、自分の強みをきちんと理解しています。
 外見やスキルではなく、「人としての魅力」を自覚しているのです。
 それは自己満足ではなく、“相手にどんな印象を与えるか”を知っているという意味でもあります。
婚活の現場では、自己評価の低さがご縁を遠ざけることがあります。
 「どうせ私なんて」と思ってしまうと、表情や言葉の端々にその気持ちが出てしまいます。
 反対に、ご縁をつかむ女性は“自分の価値”を信じています。
 その自信が余裕を生み、男性に安心感を与えるのです。
つまり、「私は愛されるに値する」と思える女性ほど、自然に愛される。
 この“自己肯定の姿勢”は、婚活における最強の武器です。
ご縁を逃さない人が実践している3つの思考習慣
現場で数多くの成婚を見届けてきた中で、ご縁を逃さない人には次の3つの共通思考があります。
- 「出会いは一期一会」だと理解している
 一つ一つの出会いを“結果を出す場”ではなく、“ご縁を感じる場”として大切にしています。
 その姿勢が自然体の魅力を引き出します。
- 「うまくいかない時こそ、成長のチャンス」と捉える
 停滞期に落ち込むのではなく、「なぜ今この経験をしているのか」を冷静に考えます。
 思考の柔軟性が、ご縁を呼び込むのです。
- 「相手を変えようとしない」
 人は変わりません。
 ご縁を逃さない人は、相手に“変化を求める”のではなく、“理解を深める”努力をします。
これらは、婚活に限らず人間関係すべてに通じる思考です。
「仲人から見てご縁を引き寄せる人」の特徴
長年仲人として現場に立ち続けていると、「この人はきっと良いご縁をつかむ」と感じる瞬間があります。
 それは、相手の前で“素の自分”を見せられる人です。
 無理に好かれようとせず、等身大の自分で接する人は、自然に信頼を得ます。
また、そうした女性は“断られても立ち直りが早い”傾向にあります。
 「ご縁がなかった」ことを前向きに受け止め、次の出会いに進める。
 この切り替え力こそ、婚活を成功に導く最大のエネルギーです。
まとめ
婚活において、ご縁を逃さない人の思考パターンは共通しています。
 それは、焦らず・柔軟に・自分を見つめ続ける姿勢です。
 完璧な相手を探すのではなく、相手と育つ関係を選ぶ。
 「ご縁」とは、偶然ではなく思考の結果です。
 日々の判断・言葉・心の持ち方が、未来の出会いを形づくります。
婚活は、人生の中で最も“自分と向き合う時間”です。
 だからこそ、自分の思考を整え、ご縁を引き寄せる人になること。
 それが、最良のパートナーシップへの第一歩なのです。










 
 恋愛のプロ・仲人の舘は、口が上手いわけでも、押しが強いわけでも、まして魔法を使えるわけでもありません。
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