はじめに
恋愛のプロ・仲人の舘です。
「いい人だけど、何か違う気がする」「もう少し他の人を見た方がいいのかも」と悩んだ経験はありませんか。
結婚相手選びは、感情と理性のバランスが問われる人生の大きな分岐点です。
しかし、迷いの多くは「比較の仕方」や「判断軸のあいまいさ」から生まれます。
今回は、仲人として数多くのご縁を見届けてきた立場から、“冷静に判断できる人”が実践している考え方をお伝えします。
「好き」と「安心感」は別の軸で考える
結婚相手を選ぶとき、多くの人が「好き」という感情を中心に考えます。
もちろんそれは大切ですが、長く続く関係においては「安心感」や「信頼できる空気感」がより重要になります。
好きという気持ちは一時的な高揚でも作れますが、安心感は相手の人柄・言動・誠実さの積み重ねからしか得られません。
迷ったときは、「一緒にいるときの自分の心の状態」に注目してください。
ドキドキよりも、ホッとできる時間の方が長い人こそ、良いパートナーの可能性が高いのです。
比較対象を“過去の自分”にする
婚活中の多くの女性が陥るのが、「他の人と比べる癖」です。
アプリの中、パーティーの中、相談所の中で、常に「もっといい人がいるのでは」と探してしまう。
しかし、本当に比べるべきは“過去の自分”です。
「以前よりも落ち着いて関係を築けているか」「感情に振り回されずに相手を見られているか」。
この視点を持てる人は、自然と選択が安定してきます。
理想を追うより、自分の成長を軸に判断する方が、後悔のない選択につながります。
判断に迷ったら“時間”を味方につける
一度迷いが生じると、焦って結論を出そうとする人が多いですが、時間をかけることは悪いことではありません。
むしろ、時間をかけて初めて見えてくるものが多いのです。
例えば、相手がどんなときに怒るのか、疲れているときにどう接するのか。
短期間では見えない「素の部分」が、数週間~数か月のやり取りで自然に現れます。
冷静な判断ができる人ほど、焦らず、観察の期間を設けています。
感情が揺れたときは「第三者の視点」を借りる
迷ったとき、自分の中だけで答えを出そうとすると感情に偏りがちです。
そこで有効なのが、客観的な視点を持つ第三者に話すこと。
友人でも良いのですが、できれば「恋愛経験や結婚観に偏りのない人」、つまりプロの仲人のような中立的立場の人がおすすめです。
話すことで、自分でも気づかなかった思考の偏りや不安の正体が見えてきます。
迷いを言葉にするだけで、心の整理が進むことも少なくありません。
“決められない”のは悪いことではない
多くの女性が「私は優柔不断だから」と自分を責めますが、実はそれは“誠実さの表れ”でもあります。
人生の大きな決断を、軽々しくできる人はいません。
大切なのは、迷いながらも「自分が何を大事にしたいか」を見失わないことです。
例えば、「笑い合える関係がいい」「お互いを尊重できる結婚がいい」など、自分軸を再確認しましょう。
その軸が明確になると、選択肢が自然に整理されていきます。
まとめ
結婚相手選びで迷うのは、誰にでもあることです。
しかし、“冷静に判断できる人”は、自分の心を観察し、焦らず、時間と客観性を味方にしています。
好きという感情よりも、安心感・信頼感・穏やかさを基準に見ること。
そして、「自分の幸せを自分で決める力」を育てることが、最良のパートナー選びにつながります。
迷ったときこそ、あなたの人生を丁寧に見つめるチャンスです。










恋愛のプロ・仲人の舘は、口が上手いわけでも、押しが強いわけでも、まして魔法を使えるわけでもありません。








