はじめに
恋愛のプロ・仲人の舘です。
婚活の現場で「第一印象が大事」とは、誰もが聞いたことのある言葉です。
しかし、私が仲人として数多くの成婚を見届けてきた経験から言うと、「第一印象=見た目」だけを指しているわけではありません。
むしろ、本当に重要なのは“相手の心に残る印象の作り方”であり、これは外見の美しさや会話の上手さだけでは決まりません。
今回は、婚活での第一印象を「成功に導くための具体的な要素」と「勘違いされやすいポイント」に分けてお話しします。
第一印象は「視覚」よりも「空気感」で決まる
多くの人が「第一印象=見た目」と考えます。
確かに服装や髪型は重要ですが、実際に相手が最初の数秒で感じ取っているのは“あなたの空気感”です。
これは、表情の柔らかさ・姿勢・声のトーン・言葉の間など、全体から漂う「雰囲気」のことです。
仲人として長年感じるのは、「整っている人」より「安心できる人」が印象に残るということ。
例えば、きれいに着飾っていても、緊張や警戒心が伝わると距離を感じさせてしまいます。
逆に、控えめでも穏やかに微笑んでいる人には、自然と好感を持つものです。
印象を良くする第一歩は、「相手を受け入れる姿勢」を持つことなのです。
外見の「清潔感」は、最も簡単で最大の信頼要素
婚活における第一印象で、男女問わず圧倒的に重要なのが“清潔感”です。
高級な服を着る必要はありません。
むしろ、シンプルで清潔に見える服装のほうが信頼を得やすいのです。
例えば、シワのないブラウス、ツヤのある髪、淡いメイク、控えめな香水。
どれも派手さではなく、「丁寧に生活している印象」を与えます。
相手は、あなたの見た目を通して「この人と一緒に暮らしたら落ち着けるかどうか」を無意識に感じ取ります。
つまり、清潔感とは“安心感の第一歩”でもあるのです。
会話よりも「聴き方」で印象が決まる
初対面で自分を印象づけようとすると、多くの人が「何を話そうか」に意識を向けます。
しかし、実は「どう話すか」よりも「どう聴くか」の方が印象に影響します。
相手の話をしっかり聴き、相槌を打ち、うなずく。
これだけで、相手は“理解されている”と感じ、あなたに好感を持ちます。
婚活で成功する人ほど、自分をアピールするよりも「相手の話を大切にする人」です。
例えば、「そうなんですね」「それは素敵ですね」といった短い共感の言葉を自然に添えるだけで、印象がぐっと変わります。
言葉よりも「相手を尊重する姿勢」が伝わる人は、男女問わず信頼されるのです。
緊張は悪くない。大事なのは「誠実さ」が伝わるか
多くの婚活女性が、「初対面では緊張してうまく話せない」と悩みます。
ですが、仲人としては、多少の緊張はむしろプラスに働くことが多いと感じます。
それは、緊張が「相手を大切に思っているサイン」として伝わるからです。
一方で、無理に明るく振る舞ったり、テンションを上げたりすると、かえって“表面的”に見えてしまうことがあります。
大切なのは、飾らない誠実さを相手に見せること。
自然体で「相手を知りたい」という気持ちが伝われば、それだけで十分に好印象なのです。
第一印象は「修正」できる
一度の出会いで印象を決めつける人もいますが、実際には人の印象は時間とともに変化します。
最初は「おとなしい人」と感じられても、次第に「落ち着いていて信頼できる人」に変わることも珍しくありません。
印象とは、積み重ねの結果です。
だからこそ、初対面でうまくいかなかったからといって、自分を責める必要はありません。
2回目、3回目の出会いで印象が変わることは、仲人の現場でも頻繁に見られます。
大切なのは、「常に誠実であり続けること」。
その姿勢こそが、最終的に相手の心に最も深く残る印象になります。
まとめ
婚活における第一印象は、「見た目」や「会話の上手さ」だけでは決まりません。
相手が感じ取るのは、あなたの「空気感」「誠実さ」「安心感」です。
清潔感を整え、自然体で相手に関心を向けること。
そして、焦らず時間をかけて印象を育てていくことが、成婚への近道です。
第一印象は“完璧に作るもの”ではなく、“丁寧に磨いていくもの”。
仲人としてお伝えしたいのは、「あなたらしい誠実さ」こそが最も魅力的な印象をつくるということです。










恋愛のプロ・仲人の舘は、口が上手いわけでも、押しが強いわけでも、まして魔法を使えるわけでもありません。








