はじめに
恋愛のプロ・仲人の舘です。
結婚相談所での婚活をスタートすると、多くの方が「早く出会いたい」「良い人に見てもらいたい」と意気込みます。
しかし、実はこの“スタート直後”こそ、結果を左右する最も重要な期間です。
そして多くの方が、無意識のうちに“やってはいけない行動”を取ってしまっています。
今回は、結婚相談所の仲人として数多くの成婚を見届けてきた経験から、「活動初期に避けるべき行動」と「成功するための最初のステップ」について詳しくお伝えします。
活動初期は“勢い”より“設計”が大切
入会直後は、誰もがやる気に満ちています。
プロフィールも写真も完璧に準備し、「どんどんお見合いを申し込もう」と思う方が多いでしょう。
しかし、ここで重要なのは“勢いではなく設計”です。
婚活には“戦略”が必要です。
例えば、どんな相手とどんな関係を築きたいのかを具体的にイメージしていないと、申し込みの段階から迷走が始まります。
目的を曖昧にしたまま活動すると、「いい人がいない」「自分に合う人がわからない」といった不安が早々に訪れます。
婚活は、最初の2週間で方向性を誤ると、3ヶ月後に結果が出にくくなる傾向があります。
つまり、最初の“軸づくり”こそが、成功のカギなのです。
やってはいけない行動①「申し込みすぎる」
活動初期に最も多い失敗が、「とにかくたくさん申し込む」という行動です。
数を打てば当たる──そう考える方は多いですが、これは婚活においては逆効果です。
なぜなら、“数の多さ”は“一人への集中力の低下”を招くからです。
また、無意識のうちに“比較癖”が生まれます。
お見合いを重ねるうちに、「この人よりあの人の方が…」という視点になり、誰に対しても本気で向き合えなくなります。
結婚相談所の活動は、真剣度が高いだけに、“量より質”を意識することが成果への近道です。
申し込みの初期段階では、週に3〜5名を目安に、丁寧にプロフィールを読み込んで選びましょう。
“誰でもいい”ではなく、“誰となら穏やかに過ごせるか”という基準で選ぶことが大切です。
やってはいけない行動②「仲人に相談せず独走する」
多くの方が見落としがちなのが、“仲人を使いこなしていない”という点です。
結婚相談所には、仲人という専門家がついています。
しかし、初期の段階で「自分でやってみます」と独走してしまう方は少なくありません。
仲人のアドバイスを受けずに動くと、気づかぬうちに「見せ方のずれ」「申し込み相手の方向違い」が起こります。
婚活は、自分の視点だけでは見えない盲点が多いもの。
仲人は、あなたの魅力を第三者の視点で整理し、戦略を立てるサポーターです。
特に活動初期は、プロフィール写真の印象、メッセージのトーン、申し込み数などを細かくチェックしてもらうことが重要です。
“仲人と二人三脚で進める”ことが、最短距離の成婚への第一歩です。
やってはいけない行動③「理想を急に狭めすぎる」
婚活を始めたばかりの頃、理想条件を具体的に設定するのは良いことです。
しかし、活動初期から条件を“狭めすぎる”と、出会いの幅が極端に減ってしまいます。
「年収」「学歴」「身長」など数字で判断しすぎると、人間的な相性を見逃してしまうのです。
実際、成婚者の多くは“最初に思い描いていたタイプとは違う人”と結ばれています。
これは、実際に出会う中で“条件よりも価値観”を重視するようになるからです。
活動初期は、まず「会ってみること」を優先してください。
最初の10人の中に、意外なご縁が潜んでいることも多いものです。
やってはいけない行動④「お断りが続いて落ち込む」
活動初期は、どうしても“お断り”を経験します。
しかし、ここで落ち込みすぎると、活動全体が停滞します。
婚活は、相手の都合やタイミングによって結果が変わる世界です。
お断りされた=自分に魅力がない、という意味ではありません。
実際、仲人が見る限り「いい方なのに最初はなかなか選ばれない」人ほど、後半で一気に成婚につながるケースが多いです。
婚活はマラソンのようなもので、“心の体力”を保つことが大切です。
落ち込みそうなときは、一度立ち止まり、仲人と振り返りをしてみましょう。
その中に、次のチャンスを広げるヒントがあります。
やってはいけない行動⑤「プロフィールを完成形にしない」
活動初期でありがちなのが、「プロフィールを一度作ったら終わり」という考えです。
実際には、プロフィールは“育てていくもの”です。
活動を始めて1ヶ月ほど経つと、申し込みやお見合いの傾向から「どんな人に響いているか」が見えてきます。
その時点で、プロフィール文や写真を少しずつチューニングしていくのが理想です。
例えば、「仕事の説明が硬すぎた」「笑顔の写真が少し緊張している」など、実際の反応を踏まえて改善すれば、マッチング率は確実に上がります。
仲人に相談しながら、“動的なプロフィール”を意識していくことが、成功を早めるコツです。
婚活初期に意識すべき3つの成功ステップ
活動初期をうまく乗り越えるためには、次の3つを意識してみてください。
- “まずは現状把握”から始める
プロフィールや申し込み傾向を仲人と確認し、強みと課題を明確にする。 - “動きながら修正する”
最初から完璧を目指さず、3ヶ月ごとに振り返りを行う。 - “焦らず、冷静に判断する”
お断りや停滞期も“経験値”として受け止め、心の余裕を保つ。
これらを実践している方ほど、活動後半で安定したご縁に結びついています。
まとめ
結婚相談所での活動初期は、“最初の印象”だけでなく“最初の行動”が結果を決めます。
申し込みを乱発する、仲人を頼らない、条件を狭めすぎる──これらは焦る気持ちが生み出す典型的な失敗パターンです。
婚活は「スピード勝負」ではなく、「方向性勝負」です。
焦らず、丁寧に、自分と相手の関係を育てる意識を持つこと。
それが、成婚への最短ルートです。










恋愛のプロ・仲人の舘は、口が上手いわけでも、押しが強いわけでも、まして魔法を使えるわけでもありません。








