はじめに
恋愛のプロ・仲人の舘です。
婚活パーティーでの会話は、第一印象を左右する重要な要素です。
短い時間の中で相手と打ち解けるには、「話し上手」よりも「聞き上手」であることが鍵になります。
しかし、「何を聞けばいいかわからない」「会話がすぐに途切れてしまう」という悩みを抱える方も少なくありません。
今回は、結婚相談所の仲人として数多くの婚活現場を見てきた経験から、会話を自然に続けるための“質問の引き出し”をお伝えします。
婚活パーティーでは“質問の質”が印象を決める
婚活パーティーは、限られた時間で複数の異性と話す場です。
この中で印象に残るためには、見た目やプロフィールだけでなく、“質問の質”が重要です。
質問の質が高い人は、相手に「話しやすい」「心地いい」と感じさせます。
一方で、質問が表面的だと、「会話が続かない」「なんとなく印象が薄い」という結果になりがちです。
つまり、婚活パーティーでの会話とは、“質問のセンス”で差がつくコミュニケーションなのです。
よくあるNG質問とその理由
まず避けたいのは、次のような“定型的な質問”です。
- 「お休みの日は何をされていますか?」
- 「どんなお仕事をされているんですか?」
- 「趣味はありますか?」
これらの質問は一見、無難で会話のきっかけになりそうですが、実際には多くの人が同じ質問をしているため、印象に残りません。
また、答えが短く終わりやすく、会話が広がりにくいという欠点があります。
婚活パーティーのような短時間の会話では、“深掘りできる質問”を意識することが大切です。
会話が広がる“質問の引き出し”とは
質問の引き出しとは、“どんな相手にも対応できる質問パターン”のことです。
婚活パーティーでは、あらかじめいくつかの質問テーマを頭に入れておくと、焦らず自然な会話ができます。
以下に、仲人としておすすめする“会話が途切れない質問の引き出し”を紹介します。
引き出し①「行動ベースの質問」で相手の人柄を引き出す
「お休みの日は何をされていますか?」ではなく、
「最近、休日にハマっていることはありますか?」
「この1ヶ月で一番楽しかったことって何ですか?」
といった聞き方に変えるだけで、相手の表情や話し方に変化が出ます。
行動ベースの質問は、相手の“生活のリアル”や“感情の動き”を引き出す効果があります。
相手が楽しそうに話してくれたら、「それはどうして好きになったんですか?」と一歩踏み込むと、自然に会話が深まります。
引き出し②「共感型の質問」で安心感をつくる
婚活の場では、誰もが少なからず緊張しています。
そんなときに効果的なのが、“共感型の質問”です。
例えば、
「今日の会場、少し緊張しませんでした?」
「こういうイベントって、初めてのときドキドキしますよね」
など、相手と“同じ感覚”を共有する質問は、一瞬で距離を縮める力があります。
共感を前提に話すことで、相手は「自分を理解してくれる人だ」と感じ、話しやすくなるのです。
引き出し③「未来志向の質問」で印象をポジティブに
会話が弾む人は、未来をテーマに話すのが上手です。
例えば、
「今後やってみたいことはありますか?」
「旅行に行けるとしたら、どこに行ってみたいですか?」
「どんな休日が理想ですか?」
といった質問は、相手に“楽しいイメージ”を思い浮かべさせる効果があります。
また、未来を語る話題は、ポジティブな感情を引き出しやすく、相手に“前向きな印象”を与えます。
婚活の場では、こうした明るいトーンの会話が、自然と好印象につながります。
引き出し④「価値観を探る質問」で相性を確かめる
婚活の目的は、“合う相手”を見つけること。
そのためには、相手の価値観を自然に引き出す質問も必要です。
例えば、
「どんなときに幸せだなと思いますか?」
「家で過ごす時間と外出する時間、どちらが多いですか?」
「人と話すときに大事にしていることってありますか?」
このような質問は、相手の考え方や生活スタイルを垣間見るきっかけになります。
質問の仕方を柔らかくすれば、重くなりすぎずに“本質的な話”ができるのです。
引き出し⑤「プロフィールを活かした質問」で特別感を演出
婚活パーティーでは、相手のプロフィールカードが手がかりになります。
そこに書かれている内容をもとに質問を作ると、“あなたに興味を持っています”というメッセージを伝えられます。
例えば、
「プロフィールに映画が好きってありましたけど、最近見た作品で印象に残ったのは?」
「旅行好きって書かれてましたけど、どんな場所に行くのが好きですか?」
といった具体的な質問は、相手の自己開示を促します。
“あなたのことをもっと知りたい”という姿勢を見せるだけで、会話の空気が柔らかくなります。
会話が続く人の共通点
婚活パーティーで会話が続く人に共通するのは、
「相手に興味を持って聞いている」ことです。
質問のテクニックよりも、“相手に関心を向ける姿勢”こそが最も重要です。
相手の話にうなずきながら、「それ、わかります」「私も似た経験があります」と返すだけで、会話の流れは自然になります。
また、相手が話している間に次の質問を考えず、“今の話に集中する”ことも大切です。
その瞬間に生まれるリアクションこそが、“会話の温度”を上げる最大のポイントです。
婚活パーティーを成功に導く“会話の心得”
最後に、婚活パーティーで好印象を残すための“会話の心得”を3つお伝えします。
- 話すより聞くを意識する
自分をアピールするよりも、相手の話を引き出す姿勢を優先しましょう。 - 焦らず、間を楽しむ
沈黙は失敗ではありません。
短い間があっても、微笑んで相手を見るだけで十分です。 - 話題を“掘る”ことを意識する
相手の答えに対して「それはどうして?」と一歩踏み込むだけで、会話は自然に深まります。
まとめ
婚活パーティーでは、見た目よりも“会話力”が印象を決めます。
大切なのは、話し上手になることではなく、“質問上手になること”。
そして、相手の答えを大切に受け止め、そこから新しい話を生み出す柔軟さです。
“質問の引き出し”をいくつか準備しておくだけで、どんな相手とも自然に会話を続けられます。
それが最終的に、「また話したい」と思われる魅力につながります。










恋愛のプロ・仲人の舘は、口が上手いわけでも、押しが強いわけでも、まして魔法を使えるわけでもありません。








