はじめに
恋愛のプロ・仲人の舘です。
結婚相談所の活動では、最初の関門である「初回お見合い」。
ここでどれだけ相手に「また会いたい」と思ってもらえるかが、婚活成功の分岐点です。
容姿や肩書きだけで勝負が決まるわけではありません。
むしろ決定打となるのは 会話でつくる“心地よさ” です。
今回は、多くの成婚者が“自然に”行っていた会話の工夫を、私の仲人経験から専門的に解説します。
会話の目的は「情報交換」ではなく「関係構築」
初回お見合いで会話がぎこちなくなる理由は、
多くの女性が「自分を知ってもらわないと」というプレッシャーを抱えてしまうためです。
しかし、お見合いの主目的は 情報交換ではありません。
相手との「関係の種」を植えることです。
「この人となら次も楽しいかもしれない」
その期待感こそが交際への承認につながります。
したがって、
- 深掘りしすぎない
- 重い話にしない
- 笑顔を維持する
シンプルですが、これが非常に効果的です。
“プロフィールの事実”ではなく“背景”にフォーカスする
プロフィールに載っていることをそのまま聞いても、機械的な質問になりがちです。
大事なのは「その選択の理由」に関心を寄せること。
悪い質問例:
「会社ではどんな仕事をしているんですか?」
良い質問例:
「そのお仕事を選ばれたきっかけは何ですか?」
後者には“相手への敬意”が滲みます。
背景にある価値観を引き出すことで、共感や興味が自然と生まれ、会話は盛り上がります。
「共感 + 一言の付加」で一気に距離が縮まる
共感は婚活コミュニケーションの中心ですが、
単なる相づちだけでは意味がありません。
NG:
「そうなんですね」「すごいですね」
有効:
「それ、素敵な考え方ですね。私も○○なところが魅力だと思います。」
“共感 + 自分の感想”
これだけで、相手は「あなたは理解してくれている」と感じます。
重いアピールは不要です。
軽やかに、しかし丁寧に。
それが初回にはベストです。
「話題選択のセンス」が印象を決める
お見合いでは話題が非常に重要です。
避けるべき話題は明確です。
▼初回お見合いで避ける話題
- 過去の恋愛
- 婚活の苦労
- お金や生活レベルを測る質問
- ネガティブな仕事の愚痴
逆に、次につながる話題はこちらです。
▼好印象な話題
- 休日の楽しみ
- 食の好み
- 旅行や体験の共有
- 仕事に対する前向きな面
- 結婚後に楽しみたいこと
“未来がイメージできる話題”が、男女の距離を縮めます。
質問の連打ではなく「会話のキャッチボール」を意識する
質問ばかりになると、相手は 面接されている感覚になります。
- 質問する
- 回答を受け取る
- 受け取ったことに反応する
- 自分の話も少し添える
これが正しいテンポです。
例えば:
「その映画、私も気になっていました!どのシーンが特に印象的でした?」
相手が語りやすく、さらに話題が広がる。
こうした“小さな仕掛け”の積み重ねが会話の心地よさを生みます。
「余白をつくる女性」こそ次に誘われる
多くの女性は「話さなきゃ」と頑張りすぎます。
しかし実際には、余裕のある沈黙はプラスに働きます。
笑顔を保ちながら、少しの間を置く。
それだけで、落ち着いた大人の魅力を演出できます。
さらに、会話の終わりに:
「今日は楽しかったです。続きをお聞きしたいので、またお会いできたら嬉しいです。」
自分から“余白”を残す。
それが男性の「次会いたい」を引き出します。
緊張は「誠実さ」の証として受け入れる
初対面で緊張しない人はいません。
緊張はむしろ「一生懸命向き合っている証」です。
「緊張しますよね。でもお話できて嬉しいです。」
この一言で場の空気は和らぎます。
無理に完璧な自分を演じる必要はありません。
自然体で良いのです。
まとめ
初回お見合いで次につながる女性には、共通した“会話の姿勢”があります。
- 関係構築を目的にする
- 相手の「背景」と価値観に踏み込む
- 共感に自分の言葉を添える
- 未来が描ける話題を中心に
- 質問と自己開示のバランス
- 余白を残し「また会いたい」を引き出す
会話はテクニックの積み重ねではなく、
相手に関心を持つ姿勢の積み重ねです。
あなたの誠実さが正しく伝われば、
初回お見合いは決して怖い場ではありません。
今日から実践し、確実に“次につながる女性”へと進化していきましょう。










恋愛のプロ・仲人の舘は、口が上手いわけでも、押しが強いわけでも、まして魔法を使えるわけでもありません。








