
仲人の舘です。
縁結びというと、皆さん、良縁祈願のような神頼みを思い浮かべられます。
しかし、本当の縁結びというのは、日々の出会いの中で、実際に自分と繋がれるもの全てを言うということをご存じでしょうか。
つまり、必ずしも男女関係だけでなく、もっと掘り下げて言えば、人間関係だけにはとどまらないということです。
例えば、犬を飼いたいと思ってペットショップに行き、沢山の子犬の中から1匹を選んで買いました。
すると、その時点で、自分とその子犬との縁結びが成されたことになるのです。
さらに、新しい靴やバックや洋服、あるいは、家や車などを買った時にも、この縁結びは成立します。
こうして考えて見ると、我々の生活は、正しく日々縁結びの連続だと言えるでしょう。
実際、毎年秋に開かれると言われている出雲大社での日本中の神様が勢揃いする集会では、正に縁結びとは運命の巡り合わせの連続の中で生きること全てだと定義されています。
何故なら、縁結びは、一瞬一瞬を生きることによって一瞬一瞬に生まれるものだからです。
そう、縁結びの結果は、その時私たちがその瞬間を生きた証とも言えるものなのです。
しかし、この縁結びには、超自然の意思がなければ成立しないとされていて、人々は、妙にその部分だけを正しく認識してしまっているのでしょう。
だからこそ、神を信じ、頼ろうとするのですから、それはそれで悪いことではないと私は思います。
ただ、単に異性を求めるだけの縁結びでは、ふとした時に、素晴らしい良縁を見落としてしまうかも知れないということは知っておいていただきたいですね。
やはり毎日を一生懸命生きること全てが縁結びだということを…。