
親が子供に代わって婚活や就活をするなんて言うと、ちょっと煙たい感じがするかも知れません。
しかも、子供にしてみれば、お節介だの、うざいだの、恥ずかしい親だの、という事になるのでしょう。
特に男性の場合はマザコンだのと思われる可能性もあって、嫌がる傾向にあります。
しかし、こうした子を思う親の心が招く言動というのは、何も今更ながら始まったものではありません。
昔から、「うちの娘にいい人がいたら紹介してくださいよ」とか、「うちの息子を使ってやってくれませんか」という言葉を口にする親はたくさんいました。
また、反対に、お宅の娘さんに紹介したい人がいるとか、お宅の息子さんに卒業したら是非うちの会社に来て欲しい、という声掛けもしばしばあったものです。
ただ、昔はその言う相手が、親戚や親しい友人、あるいは近所の人など、しょせん知人同士だったのです。
けれど、個人が個人を構う事が嫌がられがちの昨今、親戚縁者にこうした頼み事をするのは何となく敷居が高いという背景が出来上がってしまいました。
その代わりに、子供たちや雇用者が自らの意思でこうした依頼の出来る結婚相談所や求人案内所などが脚光を浴びるようになったという事なのでしょう。
だとしたら、そういうところに行く気のなさそうな娘や息子に代わって、親が訪ねたところで、決して驚くような話ではないと私は思います。
実際、流石に子供に代わって求人会社に行かれる親御さんは少ないかと思われますが、子供に代わって結婚相談所を訪ねられる親御様は結構いらっしゃいます。
もちろん、私自身はお子様の意思を確認してからでなければ本格的に婚活に協力はしませんが、そういう親御様の気持ちも大切にするべきだろうという思いはあります。