
仲人の舘です。
日本ではその昔、若い男女の自由恋愛や交際というのは、ほとんど認められていませんでした。
特に地方へ行けば行くほど、その傾向は強かったと言われています。
けれど、男女が結ばれなければ子孫繁栄には至りませんから、一生独身で過ごす人が溢れかえるのもまた困ります。
そこで、お見合いという制度が誕生し、確立して言ったものと考えられるのです。
そういう意味では、恋愛の自由が認められるようになった現代社会において、お見合いは不要なものと言えるのかも知れません。
事実、高度成長期以後の日本では、すっかり恋愛結婚が主流となり、今では、お見合い結婚は全体の1割前後となっています。
しかし、その一方で、この恋愛の自由を上手に使いこなせない男女が増えつつあるという現状もあるのです。
また、男と女の自由な交際は、時に様々なトラブルを招きます。
そんなことから今、再びお見合い結婚が見直されつつあるのです。
確かに、最近の若者は、昔ほど冒険心がなくなり、事なかれ主義をあえて好もうとする人が珍しくありません。
その辺りがゆとり教育の成果でもあり、逆効果でもあるのでしょう。
何もわざわざ、楽しいが危険な大恋愛をするよりは、お見合いで無駄な労力を使わず結婚した方が利口なのではないかと考える人が少なくないという事です。
日本の古き良き一つの伝統が、意味は多少異なれど再び復活したことで、もしかすると今後の離婚率は減少に向かうのではないかと思っています。