はじめに
恋愛のプロ・仲人の舘です。
婚活パーティーに参加した女性から、「何を話せばいいのか分からない」「質問しても会話がすぐ終わってしまう」という相談を受けることがあります。
婚活パーティーでは、一人の男性と話せる時間が限られています。
そのため、沈黙を避けようとして質問を次々に用意する女性もいます。
ところが、質問の数を増やせば会話が盛り上がるとは限りません。
むしろ質問が多すぎることで、男性に「面接されているようだ」と感じさせてしまう場合があります。
婚活パーティーで自然な会話を続けるために大切なのは、特別な話術ではありません。
相手の答えの中から次の話題を見つけることです。
一つの質問をして、一つの答えを聞いて終わるのではなく、その答えを少し広げていく。
これができる女性は、短い時間でも男性と自然な会話をつくることができます。
今回は、心理学的なテクニックではなく、結婚相談所の仲人として多くの男女を見てきた経験から、婚活パーティーで会話が続きやすくなる質問の仕方を具体的に解説します。
会話が続かない原因は質問不足ではない
婚活パーティーで会話が続かないと、「もっと質問を準備しなければ」と考える女性がいます。
しかし、実際には質問が少ないことより、質問が一問一答になっていることのほうが問題です。
例えば、「趣味は何ですか」と質問します。
男性が「最近はゴルフですね」と答えます。
そこで「そうなんですね」と終わり、すぐに「お仕事は何をされていますか」と次の質問へ移る。
これでは、会話ではなく情報収集になってしまいます。
男性からすると、自分の答えに興味を持ってもらえた感覚がありません。
ゴルフという答えが出たなら、「いつ頃から始めたんですか」「休日に行かれることが多いんですか」など、その答えの中に次の質問があります。
婚活パーティーで自然な会話ができる女性は、質問をたくさん持っているのではありません。
相手の答えを次の会話につなげています。
「何が好きですか」だけで終わらせない
婚活パーティーでは、趣味や休日の過ごし方は定番の話題です。
定番だから悪いわけではありません。
問題は、その質問をどう広げるかです。
「休日は何をされていますか」と聞いて、「映画を観ることが多いです」と男性が答えたとします。
ここで「私も映画が好きです」と返すだけでも会話にはなりますが、もう一歩広げられます。
「最近観て良かった作品はありますか」
「映画館で観る派ですか、それとも家でゆっくり観る派ですか」
このように、相手が答えやすい方向へ少しだけ具体化します。
そして、自分にも共通点があれば、「私も家で観ることが多いです」と自分の話を加えます。
質問、回答、質問という形ではなく、質問、回答、共感、自分の話、次の話題という流れにすると、会話らしくなります。
答えの中にある「名詞」を拾う
会話を続ける簡単な方法の一つが、男性の答えに出てきた名詞を拾うことです。
例えば、男性が「先週は友人と鎌倉へ行ってきました」と話したとします。
この短い一文だけでも、話題はいくつもあります。
「鎌倉」
「友人」
「先週」
「出かけること」
ここから、「鎌倉ではどこに行かれたんですか」と聞くことができます。
「友人とはよく出かけるんですか」でも構いません。
男性が「仕事で大阪へ行くことが多いです」と言ったなら、「大阪」「仕事」「出張」という話題があります。
つまり、次に何を質問するかを自分の頭の中だけで探す必要はありません。
相手がすでに材料を出してくれているのです。
婚活パーティーで会話に困ったときほど、次の質問を考えるのではなく、今の答えをよく聞いてください。
「なぜ」より「どんな」が使いやすい
質問を広げるときに注意したい言葉があります。
それが「なぜ」です。
もちろん、「なぜ」という質問が悪いわけではありません。
ただし、初対面では理由を求められることで、少し答えにくく感じる人もいます。
例えば、「なぜ今の仕事を選んだんですか」と聞かれると、きちんと説明しなければならないような印象があります。
一方、「どんなところが面白い仕事なんですか」と聞かれると、比較的自由に答えられます。
「なぜ一人暮らしなんですか」より、「一人暮らしは長いんですか」のほうが自然です。
婚活パーティーでは、相手を深く分析する必要はありません。
短い時間の中で、「もう少し話してみたい」とお互いに思えることが重要です。
理由を追及する質問より、その人の生活や経験が自然に見える質問を選ぶほうが会話は続きやすくなります。
質問したら自分の情報も出す
婚活パーティーで女性がやってしまいがちなのが、聞き役に徹しすぎることです。
「休日は何をしていますか」
「趣味は何ですか」
「どこに住んでいますか」
「仕事は忙しいですか」
男性は質問に答えているのに、女性自身についてはほとんど分からない。
これでは男性も次の質問をしにくくなります。
会話は情報交換です。
例えば、男性が「休日はランニングしています」と答えたなら、「健康的ですね。私は運動不足なので最近ウォーキングを始めました」と自分の情報を少し出してみます。
すると男性から、「どの辺を歩くんですか」と質問が返ってくる可能性があります。
良い会話とは、一方が質問し続ける状態ではありません。
お互いが質問できる材料を出し合っている状態です。
プロフィールは質問表ではなく話題の入口
婚活パーティーによっては、プロフィールカードなどを見ながら話せることがあります。
ここに書かれている内容を上から順番に質問する女性もいます。
しかし、プロフィールは質問表ではありません。
会話の入口です。
例えば、趣味欄に「旅行」と書いてあったら、「旅行がお好きなんですね」で終わらせず、「最近行って良かったところはありますか」と具体的に聞いてみます。
男性が北海道と答えたら、「北海道は食事も楽しそうですね」と広げることができます。
自分も北海道へ行った経験があるなら、その話を短く加えてもよいでしょう。
プロフィールのすべてを確認する必要はありません。
一つか二つ、興味を持ったところから話を広げたほうが、その男性の人柄が見えてきます。
結婚条件を確認しすぎない
婚活パーティーは結婚を意識した出会いの場です。
だからこそ、年収、結婚時期、子ども、住居、転勤などを確認したくなる女性もいるでしょう。
これらは結婚相手を選ぶうえで重要です。
しかし、初対面の短時間ですべてを確認する必要はありません。
最初から条件確認ばかりになると、相手を一人の人間として知る前に、合格か不合格かを判定する会話になってしまいます。
婚活パーティーの最初の目的は、結婚を決めることではありません。
「もう一度会って話したい相手か」を確認することです。
重要な条件は、次の段階で確認することができます。
最初の数分間で人生設計のすべてを聞き出そうとしないことです。
短時間だからこそ、情報量より会話の質を優先したほうが次につながりやすくなります。
答えにくい質問を無理にしない
初対面では避けたほうがよい質問もあります。
- 過去の恋愛
- 婚活歴
- 結婚できなかった理由
- 具体的な資産額
- 家族の細かな事情
こうした話題は、関係ができてから確認すればよいものです。
例えば、「どうして今まで結婚しなかったんですか」という質問は、女性に悪意がなくても、男性には答えにくい場合があります。
同じようなことを知りたいのであれば、「お仕事がお忙しかったんですか」など、現在の生活について聞くところから始めたほうが自然です。
婚活だから何でも聞いてよいわけではありません。
初対面としての節度を持つことも、大人の婚活では重要です。
会話を盛り上げようとしすぎない
婚活パーティーでは、「楽しい女性だと思われなければ」と頑張りすぎる人もいます。
しかし、必ずしも大笑いするような会話が成功とは限りません。
特に30代、40代の婚活では、派手な盛り上がりより、「普通に話せる」「落ち着いて話せる」という感覚が後から効いてくることがあります。
無理に面白い話をする必要はありません。
相手の話を聞き、分からないことがあれば質問し、自分のことも少し話す。
これだけでも十分です。
婚活パーティーで重要なのは、その場で最も盛り上がった男性を探すことではありません。
次に会ったときにも自然に話せそうな男性を見つけることです。
一時的な高揚感と、関係を築きやすい相手かどうかは分けて考えましょう。
「答え」より話し方を見る
質問には、相手を知るという役割があります。
しかし、答えの内容だけを見る必要はありません。
どのように答える男性なのかも重要です。
- こちらの質問を最後まで聞くか
- 一方的に長く話し続けないか
- 女性にも質問を返してくれるか
- 自分と違う意見を否定しないか
- 分からないことを無理に取り繕わないか
こうしたところには、その男性のコミュニケーションの特徴が表れます。
例えば、趣味が一致していることより、お互いの違う趣味について気持ちよく話せることのほうが、長期的な関係では重要になる場合があります。
婚活パーティーの質問は、正解を聞き出すためだけにするものではありません。
その男性と自分が会話を積み重ねていけるかを見るためのものでもあります。
沈黙を怖がらない
婚活パーティーで数秒の沈黙が起きると、「何か話さなければ」と焦る女性がいます。
しかし、短い沈黙は失敗ではありません。
初対面の二人なのですから、会話が一瞬止まることは普通です。
焦って質問を連発すると、かえって会話が不自然になります。
話題が途切れたら、「そういえばプロフィールに料理とありますね」など、別の話題へゆっくり移ればよいのです。
男性側も緊張している可能性があります。
女性だけが会話を成立させる責任を負う必要はありません。
むしろ、沈黙になったときに男性がどのように対応するのかを見ることもできます。
- 自分から話題を出してくれる男性なのか
- 女性に質問してくれる男性なのか
婚活では、こうした小さな場面も相手を知る材料になります。
次につながる質問を一つ持っておく
会話の終盤では、次につながる話題を一つ見つけておくと便利です。
例えば、男性が「イタリア料理が好き」と話していたとします。
最後に「おすすめのお店、今度もう少し聞いてみたいです」と言えば、自然に次の会話への余白ができます。
旅行の話で盛り上がったなら、「その旅行の話、もっと聞いてみたいです」でも構いません。
これは駆け引きではありません。
相手との会話で実際に興味を持った部分を言葉にするだけです。
男性にとっても、「自分との会話を楽しんでもらえた」と分かりやすくなります。
婚活パーティーでは、完璧な会話を完成させる必要はありません。
少し話し足りないくらいでも、次に会う理由が残っていれば十分です。
まとめ
婚活パーティーで自然な会話を続けるために必要なのは、質問を大量に準備することではありません。
相手の答えをよく聞き、その中から次の話題を見つけることです。
趣味について聞いたら、その趣味を始めたきっかけや最近の出来事へ広げる。
休日について聞いたら、どんな過ごし方が好きなのかを聞く。
相手が答えたら、自分の情報も少し返す。
この往復によって、質問は会話になります。
婚活パーティーでは、短時間で相手のすべてを知ろうとしないことも重要です。
年収や結婚時期などの条件確認だけで終わらせず、「この人とはもう一度話してみたいか」という視点を持ってください。
また、自分だけが会話を盛り上げなければならないと思う必要もありません。
会話は二人でするものです。
女性が質問しても男性がほとんど話を広げないのであれば、それも一つの判断材料です。
反対に、こちらの話に興味を持ち、自然に質問を返してくれる男性なら、次に会ったときにも会話が続く可能性があります。
30代、40代の婚活では、話題の豊富さ以上に、相手と落ち着いて情報を交換できることが大切です。
面白い質問をする必要はありません。
相手が話したことを丁寧に受け取り、そこから一歩だけ話を広げる。
そして、自分のことも少し伝える。
この繰り返しが、婚活パーティーで自然な会話を生みます。
質問は男性を審査するための道具ではありません。
二人の間に共通する話題を見つけるための入口です。
「次は何を聞こう」と焦るより、「今、この人は何を話してくれたのだろう」と考えてみてください。
そこに次の質問があります。
自然な会話ができる女性とは、話題を次々に生み出せる女性ではありません。
相手の言葉を受け取り、それを次の会話へ丁寧につなげられる女性なのです。









恋愛のプロ・仲人の舘は、口が上手いわけでも、押しが強いわけでも、まして魔法を使えるわけでもありません。








