はじめに
恋愛のプロ・仲人の舘です。
結婚相談所で婚活を始める女性の多くは、「どんな男性を選べばよいのか」を最初に考えます。
年齢、仕事、年収、学歴、居住地、家族構成、趣味、結婚観など、相手に求める条件を整理することはもちろん大切です。
しかし、結婚相談所で婚活を成功させるためには、もう一つ忘れてはいけない視点があります。
それが「自分も男性から選ばれる側である」という視点です。
結婚相談所では、女性が男性を選び、同時に男性も女性を選びます。
つまり、婚活とは一方的な品定めではなく、お互いが「この人ともう一度会いたい」「この人と結婚を考えたい」と思える関係を作る活動なのです。
仲人として多くの婚活を見てきましたが、成婚へ進みやすい女性は、必ずしも容姿が特別に優れている人でも、条件が完璧な人でもありません。
婚活を始める前から「選ばれるための準備」ができている女性です。
今回は、30代、40代の独身女性に向けて、結婚相談所で選ばれる人になるために何を準備すればよいのか、仲人としての経験をもとに具体的にお話しします。
「選ばれる」とは男性に合わせることではない
最初に誤解してほしくないことがあります。
結婚相談所で「選ばれる女性になりましょう」と言うと、「男性に気に入られるように自分を変えるということですか」と受け取る女性がいます。
そうではありません。
無理に男性へ合わせたり、本当の自分を隠したりする必要はありません。
結婚生活は何十年と続く可能性がありますから、演じた自分で選ばれても長続きしません。
大切なのは、自分の良さが相手に伝わる状態を作ることです。
誠実な女性でも、会話中にほとんど笑顔がなければ「自分といて楽しくないのかな」と男性に思われることがあります。
家庭的な女性でも、自分から何も話さなければ、その魅力は伝わりません。
相手を思いやれる女性でも、お見合いで質問に答えるだけでは、その人柄を男性が理解することは難しいでしょう。
婚活に必要なのは、自分を作り変えることではなく、自分の魅力が正しく伝わる準備なのです。
まず「どんな結婚をしたいのか」を整理する
結婚相談所へ入る前に準備してほしいことの一つが、自分の結婚観を整理することです。
「結婚したい」という気持ちだけでは十分ではありません。
- どのような生活をしたいのか
- 仕事を続けたいのか
- どこに住みたいのか
- 休日をどのように過ごしたいのか
- 家事をどのように分担したいのか
- 子どもについてどう考えているのか
- お金をどのように管理したいのか
- 親との関係をどう考えるのか
こうした生活に関する考えを、自分なりに整理しておく必要があります。
なぜなら、男性が真剣に結婚を考え始めたときに見ているのは、恋人として魅力的かどうかだけではないからです。
「この女性と生活できるだろうか」という現実的な部分を見ています。
自分の結婚生活をイメージできている女性は、交際が進んだときの会話にも具体性があります。
それが男性にとって安心材料になります。
条件には優先順位をつけておく
結婚相談所で婚活を始めると、多くの男性のプロフィールを見ることになります。
すると、どうしても条件が気になってきます。
- 年収はもう少し高いほうがいい
- 身長はもう少し高いほうがいい
- 年齢はもう少し若いほうがいい
- 住んでいる場所は近いほうがいい
- 学歴も気になる
こうして条件を足していくと、対象となる男性は急速に少なくなります。
もちろん、希望条件を持つこと自体は悪いことではありません。
問題は、すべてを同じ重要度で考えることです。
私は婚活中の女性には
- 絶対に譲れない条件
- できれば希望したい条件
- 実際に会ってから判断できる条件
を分けて考えることをおすすめしています。
例えば、結婚後も現在の仕事を続けたい女性なら、居住地域は重要かもしれません。
一方、趣味が完全に一致している必要はないでしょう。
条件を整理している女性ほど、プロフィールだけで良縁を逃しにくくなります。
プロフィールは「審査資料」ではなく最初の挨拶
結婚相談所ではプロフィールが非常に重要です。
しかし、プロフィールを履歴書のように考えてはいけません。
男性がプロフィールを見たときに知りたいのは、資格や経歴の立派さだけではありません。
「この女性と会ったらどんな時間を過ごせそうか」ということです。
趣味、休日の過ごし方、仕事への姿勢、性格、好きなこと、結婚後に大切にしたいことなどから、人柄が想像できるプロフィールを作ることが大切です。
例えば、「趣味は旅行です」だけでは人物像があまり見えません。
「休日には友人と日帰りで温泉へ行ったり、気になる街を散策したりしています」と書けば、生活の様子が少し見えてきます。
プロフィールは自分を立派に見せる場所ではありません。
男性が「この人と話してみたい」と感じる入口です。
プロフィール写真は清潔感と親しみやすさを重視する
結婚相談所ではプロフィール写真が最初の印象を大きく左右します。
ここで大切なのは、実物以上に美しく見せることではありません。
実際に会ったときに違和感がなく、それでいて清潔感と親しみやすさが伝わる写真にすることです。
服装、髪型、表情、姿勢などを整え、自然な笑顔が伝わる写真を選びましょう。
30代、40代の婚活では、若く見せることに力を入れすぎる必要はありません。
年齢に合った品の良さや落ち着きは、十分に魅力になります。
写真を見た男性が、「きれいな人だ」と思うだけではなく、「話しやすそうだな」と感じることが重要です。
お見合いは写真コンテストではありません。
実際に会うための入口なのです。
お見合いでは「評価する人」にならない
お見合いがうまくいかない女性に比較的多いのが、男性を評価することに集中してしまうケースです。
- 写真より老けている
- 会話があまり面白くない
- 思ったよりおとなしい
- お店選びが普通だった
こうした部分を確認すること自体が悪いわけではありません。
しかし、相手を評価することに意識が向きすぎると、女性自身の表情や会話が硬くなります。
すると男性からも、「自分には興味がなさそうだ」と判断されます。
お見合いで考えるべきことは、「この男性は合格か不合格か」ではありません。
「もう一度会えば、もう少しこの人のことが分かりそうか」です。
一時間程度のお見合いですべてを判断することはできません。
明確に合わない理由がないのであれば、二回目に会ってみるという柔軟さも婚活では重要です。
会話は「自分を知ってもらうこと」までがセット
婚活では「聞き上手な女性がモテる」と言われることがあります。
確かに、相手の話をきちんと聞くことは大切です。
しかし、質問ばかりして自分のことをほとんど話さない女性もいます。
これでは面接のようになってしまいます。
良い会話とは、一方が質問し続けることではありません。
相手の話を聞き、それに対して自分の経験や考えも少し話す。
そして、そこからまた相手の話へ広げる。
この往復によって関係が作られます。
例えば、男性が旅行の話をしたら、「旅行がお好きなんですね」で終わるのではなく、「私も温泉地へ行くのが好きです」と自分の話を少し加えれば、共通点が生まれる可能性があります。
男性に自分を理解してもらうことも、お見合いの大切な目的です。
感謝を言葉にできる女性は強い
仲人として交際を見ていると、男性から評価されやすい女性には共通点があります。
その一つが、感謝をきちんと言葉にできることです。
- お店を予約してくれた
- 時間を作ってくれた
- 遠くから会いに来てくれた
- 食事のお店を調べてくれた
そうした行動に対して、「ありがとうございます」「予約してくださってうれしいです」と自然に伝えられる女性は印象が良くなります。
これは男性に媚びることではありません。
相手が自分のためにしてくれたことを当然だと思わない姿勢です。
結婚生活では、小さな配慮の積み重ねが重要になります。
そのため男性も、交際中の何気ない態度から「この女性と一緒に生活したらどうだろう」と見ています。
感謝できることは、立派な婚活力なのです。
仲人への報告は具体的にする
結婚相談所を利用する大きな利点の一つが、仲人へ相談できることです。
ところが、この仕組みを十分に活用していない女性も少なくありません。
- 普通でした
- よく分かりません
- なんとなく違いました
これだけでは、仲人も適切な助言ができません。
- 何が良かったのか
- 何が気になったのか
- どんな話をしたのか
- 次に会うことに迷っている理由は何か
- 自分はどう感じたのか
できるだけ具体的に伝えてください。
自分一人では欠点だと思っていたことが、仲人から見ると大きな問題ではない場合もあります。
逆に、自分では気にしていなかった部分について、確認したほうがよいと助言されることもあります。
結婚相談所では、仲人を単なる紹介係として使うのではなく、第三者の視点として活用することが大切です。
「選ばれなかった理由」を全部自分の欠点にしない
婚活をしていれば、断られることもあります。
- お見合いを申し込んでも成立しない
- お見合い後に断られる
- 交際が終了する
これは結婚相談所では珍しいことではありません。そこで毎回、「私に魅力がないからだ」と考える必要はありません。
- 相性があります
- 男性側にも希望条件があります
- 他の女性との交際が進んでいる場合もあります
- 生活条件が合わないこともあります
重要なのは、一回の結果に一喜一憂するのではなく、同じ理由で何度も断られていないかを見ることです。
もし複数の男性から似たような反応があるなら、改善できる部分があるかもしれません。
一方、一人の男性から選ばれなかっただけなら、単純に縁が合わなかった可能性もあります。
婚活では、自分を改善する力と、必要以上に自分を否定しない力の両方が必要です。
「選ばれること」だけを目的にしない
ここまで選ばれるための準備についてお話ししてきましたが、最終的な目的は男性からたくさん選ばれることではありません。
自分に合う一人の男性と結婚することです。
100人から好かれる必要はありません。
そのため、誰にでも好かれようと自分を変えすぎないでください。
大切なのは
清潔感を整えること
自分の結婚観を整理すること
相手への礼儀を忘れないこと
会話を通して自分の人柄を伝えること
相手の良い部分を見ようとすること
必要なときには仲人の助言を受け入れること
こうした基本的な準備をしたうえで、自分に合う男性を探していけばよいのです。
まとめ
結婚相談所で婚活を始めると、どうしても「どの男性を選ぶか」という視点が強くなります。
しかし、結婚は一人では成立しません。
自分が会いたいと思った男性からも、「この女性と会ってみたい」「もう一度会いたい」「結婚を考えたい」と思ってもらう必要があります。
その意味で、結婚相談所での婚活は「選ぶ活動」であると同時に「選ばれる活動」でもあります。
ただし、選ばれるために無理をして男性好みの女性を演じる必要はありません。
自分の魅力が相手へ正しく伝わる状態を作ることが大切です。
- 自分が望む結婚生活を整理する
- 希望条件に優先順位をつける
- 人柄が伝わるプロフィールを作る
- 清潔感と親しみやすさのある写真を用意する
- お見合いでは相手を評価するだけではなく、自分も会話を楽しむ
- 感謝を言葉にする
- 交際の状況を仲人へ具体的に相談する
- 断られたときには必要な改善はしながらも、すべてを自分の欠点だと決めつけない
こうした準備が、結果として婚活の質を高めていきます。
仲人として多くの男女を見ていると、婚活がうまく進む女性ほど、最初から完璧だったわけではありません。
活動しながら自分を客観的に見て、必要なところを少しずつ修正しています。
そして、男性を条件だけで判断するのではなく、「この人と一緒に生活したらどうだろう」という視点を持っています。
男性側も同じです。
結婚相手を探している男性が最終的に求めているのは、プロフィール上の点数が高い女性とは限りません。
- 一緒に話していて落ち着く
- 自分の話をきちんと聞いてくれる
- 考え方の違いについて話し合える
- 感謝や思いやりを感じられる
- 将来の生活を一緒に考えられる
そのような女性を結婚相手として意識する男性は少なくありません。
30代、40代の婚活では、若さだけで勝負する必要はありません。
これまで積み重ねてきた仕事や生活の経験、人への配慮、落ち着いたコミュニケーションなど、大人の女性だからこそ持っている魅力があります。
その魅力をプロフィールやお見合い、交際の中で伝えられるよう準備することが重要です。
結婚相談所へ入会することは婚活のスタートですが、入会しただけで結婚が決まるわけではありません。
どのような姿勢で活動するかによって、同じ結婚相談所を利用していても結果は変わります。
「良い男性を探そう」と考えるだけではなく、「良い男性と出会ったとき、その男性からも選ばれる自分でいよう」と考えてみてください。
選ぶ力と選ばれる力の両方を整えること。
それこそが、結婚相談所で良縁をつかむための最も現実的な準備なのです。









恋愛のプロ・仲人の舘は、口が上手いわけでも、押しが強いわけでも、まして魔法を使えるわけでもありません。








