はじめに
恋愛のプロ・仲人の舘です。
結婚相手を探している女性から、「どんな男性を選べば幸せな結婚ができますか」と聞かれることがあります。
年収、職業、学歴、容姿、年齢など、結婚相談所ではさまざまな条件を確認できます。
もちろん、結婚生活を考えるうえで条件を確認することは必要です。
しかし、実際に長く愛される夫婦を見ていると、条件だけでは説明できないものがあります。
それが「信頼関係」です。
結婚は、好きという感情だけで何十年も続くものではありません。
恋愛感情には波がありますし、仕事、家事、子育て、親の問題、健康、経済状況など、結婚後にはさまざまな出来事が起こります。
そんなときに二人を支えるのが、「この人なら大丈夫」「何かあっても話し合える」という信頼です。
では、長く愛される夫婦は、どのように信頼関係を築いているのでしょうか。
結婚相談所の仲人として多くの男女を見てきた経験から、婚活中の30代、40代の女性にも知っておいてほしいポイントをお話しします。
信頼関係は特別な出来事ではなく日常から生まれる
信頼というと、何か大きな出来事を乗り越えた結果として生まれるものだと思う人がいます。
しかし、夫婦の信頼関係は、もっと小さなことの積み重ねによって作られます。
- 約束した時間を守る
- できない約束を簡単にしない
- 連絡すると言ったら連絡する
- 相手が話しているときにはきちんと聞く
- 間違ったときには言い訳ばかりせず謝る
- 感謝したときには「ありがとう」と言う
こうした日常の行動です。
一つひとつは小さなことですが、結婚生活ではそれが何年、何十年と続きます。
反対に、小さな約束を何度も破る人は、少しずつ信頼を失っていきます。
一度の大きな裏切りだけが信頼を壊すのではありません。
日常の小さな不誠実も積み重なれば、夫婦関係に影響します。
婚活中にも、その兆候は見えています。
- デートの約束をどう扱うのか
- 予定変更の連絡をどのようにするのか
- 自分が言ったことを覚えているのか
結婚前だからこそ、こうした小さな部分をよく見てください。
言葉と行動が一致している
長く信頼される人には、言っていることと行動が大きく違わないという特徴があります。
- 「大切にする」と言いながら、自分の都合ばかり優先する
- 「結婚を考えている」と言いながら、将来について具体的な話を避け続ける
- 「何でも話して」と言いながら、都合の悪い話になると不機嫌になる
これでは、どれほど良い言葉を並べても信頼関係は築けません。
恋愛中は言葉に気持ちが動かされやすいものです。
特に婚活では、「結婚したら幸せにする」「ずっと大切にする」といった言葉をうれしく感じることもあるでしょう。
しかし、結婚相手を選ぶときには、言葉より行動を見ることが重要です。
何を言っているかだけでなく、実際に何をしているのかを見るのです。
長く愛される夫婦は、言葉だけで相手を安心させようとはしません。
普段の行動によって、「この人は信用できる」と感じさせています。
不満をため込まず、小さいうちに話す
夫婦になれば、意見が合わないことは必ずあります。
育った家庭も違えば、生活習慣も違います。
お金の使い方、休日の過ごし方、家事への考え方、親戚付き合いなど、すべてが最初から一致する夫婦はほとんどいません。
大切なのは、意見が違わないことではなく、違ったときにどうするかです。
長く良い関係を続けている夫婦は、不満を限界までため込んでから爆発させるのではなく、小さい段階で話しています。
- 私はこうしてもらえるとうれしい
- これは少し困っている
- 次からこうできないかな
この程度の段階で伝えられれば、大きな問題にならずに済むことは少なくありません。
反対に、「言わなくても分かってほしい」と我慢を続けると、相手は問題があることすら分かりません。
そして限界になってから過去の不満まで一気に持ち出すと、話し合いではなく責め合いになりやすくなります。
信頼関係のある夫婦とは、問題のない夫婦ではありません。
問題について話せる夫婦なのです。
相手を試さない
恋愛相談では、相手の気持ちを確認するために、わざと連絡を減らしたり、嫉妬させようとしたりする人がいます。
恋愛の初期段階では、駆け引きによって相手の関心を引けることもあるかもしれません。
しかし、結婚生活に必要なのは駆け引きではありません。
信頼です。
- 私が連絡しなかったら追いかけてくるかな
- 他の男性の話をしたら嫉妬するかな
- 何も言わなくても気付いてくれるかな
こうした試す行動を繰り返していると、相手も次第に疲れてきます。
夫婦になる相手には、自分の気持ちをある程度素直に伝えられることが重要です。
- 不安なら不安だと伝える
- 寂しいなら寂しいと伝える
- してほしいことがあれば、できるだけ具体的に伝える
- 相手を試すより、話す
この習慣がある二人は、結婚後も問題を解決しやすくなります。
「ありがとう」を当たり前にしない
交際を始めたばかりの頃は、相手が何かしてくれるたびに感謝できます。
- デートのお店を予約してくれた
- 送り迎えをしてくれた
- 忙しい中で時間を作ってくれた
そんなことにも「ありがとう」と言えるでしょう。
ところが関係が長くなると、相手がしてくれることを当然だと思うようになることがあります。
夫婦になれば、さらにその傾向は強くなります。
- 家事をして当然
- 働いて当然
- 子育てをして当然
- 話を聞いて当然
しかし、長く愛される夫婦ほど、こうした「当たり前」に感謝を伝えています。
感謝は大げさである必要はありません。
- ありがとう
- 助かった
- やってくれてうれしい
この一言があるだけで、相手の受け取り方は変わります。
結婚生活では、特別な愛情表現よりも、日常的な感謝のほうが関係を支えることがあります。
相手の弱い部分を攻撃材料にしない
信頼関係を築くうえで非常に重要なのが、相手が見せた弱さを後から攻撃材料にしないことです。
人は信頼している相手だからこそ、自分の弱い部分を見せます。
- 仕事への不安
- 家族についての悩み
- 過去の失敗
- 自分に自信がない部分
こうしたことを話したときに、後の喧嘩で持ち出されたらどうでしょう。
- だからあなたは駄目なのよ
- あのときだってそうだった
と言われれば、次から本音を話したくなくなります。
一度や二度なら仲直りできても、それが繰り返されると、夫婦なのに本音を話せない関係になります。
信頼とは、「この人には弱い自分を見せても大丈夫」と思えることでもあります。
相手から聞いた大切な話をどう扱うか。
これは結婚相手としての人間性が表れる部分です。
喧嘩のときこそ人柄を見る
婚活中は、相手と楽しく過ごせるかを重視する女性が多いでしょう。
もちろん、それも大切です。
しかし、結婚相手を見るなら「楽しいときの相性」だけでは不十分です。
むしろ確認したいのは、意見が合わないときの態度です。
- 感情的になって暴言を吐く
- 無視をする
- 一方的に帰る
- 自分の間違いを絶対に認めない
- 何日も連絡を断って相手を困らせる
こうした行動があるなら注意が必要です。
反対に、腹が立っていても最低限の礼儀を保てる人は、結婚生活でも話し合える可能性があります。
夫婦生活では、意見の対立を完全になくすことはできません。
だからこそ、婚活では「喧嘩をしない相手」を探すのではなく、「喧嘩になっても関係を壊さない相手」を探すという視点も必要です。
お金について話せる関係を作る
結婚後の信頼関係を考えるなら、お金の話は避けられません。
恋愛中には、お金の話をすると現実的すぎると感じる女性もいます。
しかし、結婚は生活です。
収入だけでなく、支出、貯蓄、住居、保険、子ども、老後など、お金に関係する話は数多くあります。
重要なのは、金額が完全に一致することではありません。
お金について隠さず話せるかどうかです。
例えば、一方は将来のために貯蓄したいのに、もう一方は収入のほとんどを使いたいという考えであれば、結婚後に衝突する可能性があります。
それでも、お互いの考えを話して調整できるなら解決策はあります。
怖いのは、話し合うことそのものを避ける関係です。
信頼関係とは、楽しい話だけができることではありません。
現実的で少し話しにくいことについても、二人で向き合えることなのです。
信頼できる相手かは婚活中から分かる
結婚してから相手の本性が分かった、という話を聞くことがあります。
確かに、一緒に暮らさなければ分からない部分はあります。
しかし、結婚前にも多くの材料は出ています。
- 店員への態度
- 家族への接し方
- 予定が狂ったときの対応
- 自分より立場の弱い人への態度
- 約束に対する考え方
- お金の使い方
- 失敗したときの態度
- 意見が違ったときの反応
こうした部分には、その人の普段の価値観が表れます。
婚活では、条件に目が向きすぎると、このような部分を見落とすことがあります。
条件はプロフィールで確認できます。
しかし、信頼できる人物かどうかは、実際に会いながら確認するしかありません。
結婚相談所での婚活でも、お見合いから交際へ進んだ後は、条件確認だけでなく人柄を見る時間にしてください。
自分自身も信頼される女性になる
結婚相手に「信頼できる男性」を求めることは大切です。
同時に忘れてはいけないのが、自分も相手から見られているということです。
男性も結婚を考えるとき、「この女性と長く生活していけるだろうか」と考えます。
- 感情によって態度が大きく変わらないか
- 約束を守る人か
- 話し合いができる人か
- 自分の意見だけを押し通さないか
- 困ったときに協力できる人か
- 安心して本音を話せる人か
- こうした部分を見ています
婚活では「選ぶこと」に意識が向きがちですが、結婚はお互いに選び合うものです。
理想の男性を探すだけではなく、自分自身も「この女性なら信頼できる」と思われる行動を積み重ねる必要があります。
それが結果として、良い男性から結婚相手として選ばれることにもつながります。
まとめ
長く愛される夫婦が築いている信頼関係は、結婚した瞬間に完成するものではありません。
日常の小さな行動を積み重ねながら、少しずつ作っていくものです。
- 約束を守る
- 言葉と行動を一致させる
- 不満をため込まずに話す
- 相手を試さない
- 感謝を言葉にする
- 相手の弱さを攻撃材料にしない
- 意見が違っても話し合う
- お金など現実的な問題から逃げない
どれも華やかなものではありません。
しかし、結婚生活を長く支えるのは、このような地道な積み重ねです。
30代、40代の婚活では、どうしても相手の条件が気になるでしょう。
年齢や年収、職業など、現実的な条件を確認することは悪いことではありません。
ただ、その条件と同じくらい、「この人を信頼できるか」「この人は私を信頼してくれるか」という視点を持ってください。
そして、楽しいときだけではなく、予定通りにいかなかったときや意見が食い違ったときの相手を見てください。
そこには結婚後の姿につながる部分が表れます。
結婚は、いつまでも恋愛の高揚感だけで続いていくものではありません。
それでも、「この人の味方でいたい」「この人なら自分の味方でいてくれる」と思える夫婦は強いものです。
その土台にあるのが信頼関係です。
婚活で本当に探したいのは、条件の良い男性だけではありません。
良いときも大変なときも、二人で話し合いながら人生を進めていける男性です。
そして、自分自身もその男性から信頼される女性であることです。
長く愛される夫婦とは、最初から完璧に相性が良かった二人ではありません。
お互いを尊重し、小さな約束と誠実な行動を積み重ねながら、「この人となら大丈夫」という信頼を育て続けられる二人なのです。









恋愛のプロ・仲人の舘は、口が上手いわけでも、押しが強いわけでも、まして魔法を使えるわけでもありません。








