はじめに
恋愛のプロ・仲人の舘です。
婚活や恋愛のご相談を受けていると、「好きな人ができると、その人のことばかり考えてしまう」「連絡が来ないだけで一日中落ち着かない」という女性に出会うことがあります。
恋愛に夢中になること自体は、決して悪いことではありません。
問題になるのは、恋愛が生活の一部ではなく、生活のほとんどを占めるようになったときです。
相手から連絡が来るかどうかで一日の気分が決まり、相手の態度が少し変わるだけで仕事も手につかなくなる。
嫌われることが怖くて言いたいことを言えず、本当は不満があるのに相手に合わせ続ける。
このような状態では、恋愛を楽しむというより、恋愛に振り回されることになります。
特に30代、40代の婚活では、「この人を逃したら次がないかもしれない」という焦りが加わり、相手への執着が強くなることもあります。
恋愛依存から抜け出すために必要なのは、恋愛をやめることではありません。
恋愛以外にも自分の生活を支えるものを持ち、相手との適切な距離を保つ習慣を身につけることです。
結婚相談所の仲人として多くの男女を見てきた経験から、現実的に取り組める方法をお話しします。
まず「恋愛中心の生活」になっていないか確認する
恋愛依存から抜け出すための第一歩は、自分の生活がどの程度、相手中心になっているのかを確認することです。
- 朝起きたら最初に相手からの連絡を確認する
- 仕事中にも何度もスマートフォンを見る
- 返信が遅いと、「嫌われたのではないか」と考える
- 相手の予定に合わせるため、自分の予定を変更する
- 友人との約束より相手を優先する
- 相手が何をしているのか気になり、SNSを何度も確認する
このような行動が増えているなら、恋愛が生活の中心になりすぎている可能性があります。
ここで重要なのは、自分を責めないことです。
好きな相手ができれば、気になるのは自然です。
ただし、その状態が自分の日常を壊しているのであれば調整が必要です。
恋愛は人生を豊かにするものであって、人生そのものを不安定にするものであってはいけません。
まずは、自分の時間の使い方を客観的に確認してください。
連絡を待つ時間を減らす
恋愛依存に近い状態になると、相手からの連絡を待つ時間が非常に長くなります。
実際の時間ではなく、意識の中で待っている時間です。
- そろそろ返信が来るかな
- 既読になったのに返ってこない
- 今日はまだ連絡がない
こうして一日に何度も相手を意識していると、恋愛の占める割合はどんどん大きくなります。
そこで必要なのが、スマートフォンを確認する回数を意識的に減らすことです。
- 仕事中は机の上に置かない
- 入浴中や食事中は別の部屋に置く
- 通知が気になるのであれば、一時的に通知を切る
すぐに返信しなければ関係が終わるわけではありません。
むしろ、いつでも相手の連絡を最優先する習慣ができると、自分自身が疲れてしまいます。
良い恋愛とは、常につながっている関係ではありません。
連絡していない時間にも、それぞれが自分の生活を送れる関係です。
相手の返信を「評価」にしない
恋愛相談で非常に多いのが、相手の返信によって自分の価値まで判断してしまうケースです。
- 返信が早ければ、「好かれている」
- 遅ければ、「興味を失われた」
- 文章が長ければ安心し、短ければ不安になる
もちろん、連絡の変化から相手の気持ちが読み取れる場合はあります。
しかし、毎回のメッセージだけで相手の気持ちを判断することはできません。
- 仕事が忙しい日もあります
- 疲れている日もあります
- そもそも連絡そのものを重要視しない人もいます
一通の返信が短かっただけで、「嫌われた」と結論を出す必要はありません。
そして何より、相手から返信が来るかどうかと、あなた自身の価値は別の話です。
婚活では、この二つを切り離して考えることが重要です。
恋愛以外の予定を先に入れる
恋愛依存から抜け出すために、私が現実的だと思う方法の一つが、恋愛以外の予定をきちんと入れることです。
好きな人ができると、「もしかしたら会えるかもしれない」と考えて予定を空けてしまう人がいます。
しかし、相手から誘われるか分からない状態で毎週予定を空けていると、生活が相手待ちになります。
- 友人と食事をする
- 習い事へ行く
- 美容院へ行く
- 買い物へ行く
- 運動する
- 一人で映画を見る
- 家族と過ごす
どのようなことでも構いません。
自分の予定を先に作ってください。
相手から誘われたときに予定が入っていたなら、別の日を提案すればいいのです。
「いつ誘われても大丈夫な女性」になる必要はありません。
自分の生活を持っている女性のほうが、長い交際や結婚を考えたときにも健全な関係を作りやすいものです。
一人で過ごせる時間を作る
恋愛依存から抜け出すうえで、一人で過ごせることは非常に重要です。
「一人でいること」と「孤独であること」は同じではありません。
一人でも落ち着いて過ごせる人は、恋人に必要以上の役割を求めません。
反対に、一人の時間が苦痛になると、その空白をすべて恋人に埋めてもらいたくなります。
- 毎日連絡してほしい
- 休日は必ず会ってほしい
- いつも自分を優先してほしい
- 自分の不安をすべて解消してほしい
相手に求めるものが増えれば、恋愛関係そのものが重くなってしまいます。
結婚したとしても、夫婦が24時間ずっと一緒にいるわけではありません。
仕事もあれば、それぞれの友人関係や趣味もあります。
一人でも機嫌よく過ごせることは、実は結婚生活にも必要な力なのです。
「嫌われないこと」を目的にしない
恋愛依存が強くなると、恋愛の目的が「相手と良い関係を作ること」から「相手に嫌われないこと」へ変わってしまう場合があります。
- 本当は行きたくない場所でも「行きたい」と言う
- 嫌なことをされても笑って済ませる
- 相手の都合にいつも合わせる
- 自分の希望を言わない
これでは、一時的に関係が続いても、自分自身が苦しくなります。
結婚を考えるのであれば、なおさらです。
結婚生活では、自分の考えを伝えなければならない場面が数多くあります。
何でも相手に合わせる女性が結婚向きなのではありません。
必要なことをきちんと話しながら、二人の折り合いをつけられる女性のほうが、安定した夫婦関係を作りやすいものです。
嫌われないことより、無理をしない関係を作ることを考えてください。
相手を理想化しすぎない
恋愛に依存しやすいときには、相手を実際以上に素晴らしい人物として見ていることがあります。
特に出会って間もない時期は、まだ相手について知らないことがたくさんあります。
分からない部分を、自分の理想で補ってしまうのです。
- きっと誠実な人だろう
- 私のことを理解してくれるはず
- この人なら幸せにしてくれる
そう考えているうちに、「絶対にこの人を失いたくない」と思うようになります。
しかし、婚活では相手を好きになることと同時に、相手を知ることも必要です。
言葉だけではなく行動を見る
自分への態度だけではなく、他人への態度も見る
約束を守る人なのかを見る
意見が違ったときの対応を見る
恋愛感情が強くなるほど、意識して現実を見ることが大切です。
相手に合わせる前に自分の希望を確認する
婚活中の女性には、「相手はどう思っているでしょうか」という相談が非常に多くあります。
もちろん、相手の気持ちを考えることは大切です。
しかし、それと同じくらい重要なのが、「私はどうしたいのか」という視点です。
- 彼は結婚する気がありますか
- 彼は私を好きですか
- 彼は連絡を面倒だと思っていますか
こうしたことばかり考えていると、自分自身の希望が抜け落ちます。
そこで、一度問いを変えてみてください。
- 私はこの男性と本当に結婚したいのか
- 私はこの連絡頻度で満足できるのか
- 私はこの扱われ方で幸せなのか
- 私はこの人と一緒にいると自然でいられるのか
相手から選ばれることだけを考えず、自分も相手を選んでいるという意識を持つことです。
この視点を持つだけでも、恋愛への依存度はかなり変わります。
恋愛がうまくいかない時間にも意味がある
30代、40代になると、恋愛が終わったときに焦りを感じる女性もいるでしょう。
- また一から相手を探さなければならない
- 時間を無駄にした
- この年齢で別れるのは怖い
そう考えると、本来なら終わらせたほうがよい関係にも執着してしまうことがあります。
しかし、合わない相手との関係を続けることが、必ずしも時間を大切にすることにはなりません。
結婚を望むのであれば、「誰かと付き合っている状態」を維持することより、「自分に合う人と出会える状態」を作るほうが重要です。
一つの恋愛が終わったら、自分が何を求めていたのか、どこで無理をしていたのかを振り返る時間を持つ。
その経験は、次の相手選びに活かすことができます。
恋人がいない期間を失敗と考える必要はありません。
自分の生活を立て直す時間にもなるのです。
結婚相手には依存ではなく協力を求める
結婚は、どちらか一方がもう一方を支え続ける関係ではありません。
二人で生活を作っていく関係です。
もちろん、苦しいときには頼って構いません。
夫婦なのですから、助け合うことは必要です。
しかし、「この人がいなければ私は幸せになれない」という状態と、「この人と一緒なら人生をより良くできる」という状態には大きな違いがあります。
結婚相談所で婚活をしている女性にも、私はこの違いを大切にしてほしいと思っています。
自分の人生を相手に預けるのではなく、自分の人生を持った二人が協力する。
そのほうが長期的には安定した夫婦関係になりやすいのです。
まとめ
恋愛依存から抜け出すために必要なのは、「恋愛をしないこと」ではありません。
恋愛だけに自分の生活や感情を集中させない習慣を作ることです。
- 相手からの連絡を待つ時間を減らす
- 返信の早さだけで自分の価値を判断しない
- 恋愛以外の予定を持つ
- 一人でも充実して過ごせるようにする
- 嫌われないためだけに相手へ合わせない
- 相手を必要以上に理想化しない
「相手がどう思うか」だけではなく、「私はどうしたいか」を考える。
こうしたことを一つずつ習慣にしていくことで、恋愛との距離感は変わっていきます。
特に30代、40代の婚活では、結婚への焦りから一人の男性に必要以上に執着してしまうことがあります。
しかし、「この人を逃したら次がない」と考え始めたときほど、一度冷静になってください。
結婚相手は、何としてでもつなぎ止める相手ではありません。
お互いに自然な状態で関係を続けられる相手です。
恋愛は人生の大切な一部ですが、人生のすべてではありません。
仕事、友人、家族、趣味、一人の時間など、自分を支えるものが複数ある女性ほど、一つの恋愛だけに振り回されにくくなります。
そして、自分の生活をきちんと持てるようになると、男性を見る目も変わってきます。
「私を好きになってくれるか」だけではなく、「この男性は私の人生に合う人なのか」と考えられるようになるからです。
婚活で大切なのは、男性に依存することでも、一人で何でもできる女性になることでもありません。
必要なときには相手を頼り、相手が困っているときには自分も支えながら、それぞれが自分の足で立っている関係を作ることです。
恋愛依存から抜け出すことは、恋愛を遠ざけることではありません。
むしろ、相手に振り回される恋愛から、二人で育てていける恋愛へ変えていくことです。
その先にこそ、安心して続けられる交際と、現実的な結婚生活があるのだと思います。









恋愛のプロ・仲人の舘は、口が上手いわけでも、押しが強いわけでも、まして魔法を使えるわけでもありません。








