はじめに
恋愛のプロ・仲人の舘です。
婚活をしている女性から、「なかなか良い出会いがありません」という相談を受けることがあります。
ところが、詳しく話を聞いてみると、本当に出会いそのものがないとは限りません。
- 男性から紹介されたこともある
- お見合いの申し込みも来ている
- 婚活パーティーに参加したこともある
- マッチングアプリで男性とやり取りした経験もある
それでも本人は、「良い人に出会えない」と感じています。
こうしたケースを長く見ていると、出会いの数以上に重要なのが、目の前に来た出会いをどのように扱っているかだと感じます。
婚活が順調に進む女性は、すべての男性に積極的なわけではありません。
誰にでも愛想よくするわけでもありません。
特徴的なのは、まだよく分からない相手を、分からない段階で切り捨てないことです。
出会いのチャンスを逃さない女性は、相手を見極めるまでの時間の使い方が上手なのです。
今回は結婚相談所の仲人として多くの婚活を見てきた経験から、出会いのチャンスを逃さない女性に共通する特徴についてお話しします。
第一印象だけで結論を出さない
婚活では第一印象が大切です。
しかし、第一印象だけですべてを決めてしまうと、出会いの可能性はかなり狭くなります。
- プロフィール写真を見て、「タイプではない」と判断する
- 最初のお見合いで会話が少し盛り上がらなかったから、「合わない」と判断する
- 服装が自分の好みではなかったから、「恋愛対象ではない」と判断する
もちろん、明らかに違和感がある相手と無理に交際する必要はありません。
ただし、「好きではない」と「嫌い」はまったく違います。
婚活でチャンスを逃さない女性は、この違いをよく理解しています。
最初から強く惹かれなくても、「もう一度会ってみてもいい」と思えるのであれば、その可能性を残します。
実際、結婚相談所では、最初のお見合いで強烈に惹かれ合った二人だけが結婚するわけではありません。
二度、三度と会う中で、相手の誠実さや気遣いに気づき、徐々に気持ちが動いていくことがあります。
結婚相手として大切な部分は、一時間程度のお見合いですべて見えるものではないのです。
「加点方式」で男性を見ることができる
婚活が長くなる女性に、ときどき見られるのが減点方式の相手選びです。
- 話し方が少し気になる
- 服装が好みではない
- 趣味が違う
- 店選びが上手ではない
- LINEが少し短い
このように一つずつ減点していくと、最終的に誰も残らなくなります。
出会いのチャンスを逃さない女性は、欠点がない男性を探すのではなく、良い部分を見つけようとします。
- 話は得意ではなさそうだけれど、こちらの話を丁寧に聞いてくれる
- おしゃれではないけれど、清潔感はある
- 趣味は違うけれど、私の趣味を否定しない
このように見れば、同じ男性でも評価は変わります。
結婚生活では、お互いに完璧ではない者同士が暮らしていきます。
欠点を探す能力よりも、相手の良いところを発見できる能力のほうが、婚活では役立つ場面が多いのです。
条件と人柄を分けて考えられる
30代、40代の婚活では、相手に求める条件があるのは当然です。
年齢、年収、職業、住んでいる地域、婚姻歴など、結婚生活に関係する条件もあります。
条件を持つこと自体が悪いわけではありません。
問題になるのは、条件が相手を見るための唯一の物差しになってしまうことです。
プロフィールの数字は分かりやすいため、比較するには便利です。
しかし、プロフィールには「一緒に暮らしたときの居心地」は書かれていません。
- 困ったときに話し合える男性なのか
- 約束を守る男性なのか
- あなたの仕事を尊重してくれる男性なのか
- 家族を大切にする男性なのか
- 金銭感覚が堅実なのか
こうした部分は、実際に会ってみなければ分かりません。
出会いのチャンスを逃さない女性は、条件を確認しながらも、条件だけで人間そのものを判断しません。
条件は入口として使い、人柄は会って確認する。
この使い分けができる女性は、出会いの選択肢を必要以上に狭めないのです。
「会ってから考える」ができる
結婚相談所でお見合いの申し込みが来たとき、プロフィールを何度も見ながら悩む女性がいます。
「この人を好きになれるでしょうか」
しかし、会ったことのない男性を好きになれるかどうかは、プロフィールを眺めても分かりません。
写真と文章だけで分かることには限界があります。
条件面で大きな問題がなく、生理的な拒否感もないのであれば、一度会ってみるという考え方も必要です。
婚活が上手な女性ほど、「会うこと」と「付き合うこと」を分けています。
お見合いを受けたからといって、その男性と結婚しなければならないわけではありません。
一度会うことは、相手を知るための機会にすぎません。
この感覚を持てると、婚活はかなり楽になります。
会う前に答えを出そうとする女性ほど、想像の中で相手を判断します。
会ってから判断できる女性ほど、現実の相手を見て判断できます。
婚活で必要なのは、後者です。
小さな違和感と重大な問題を混同しない
出会いのチャンスを逃さないためには、何でも受け入れればよいわけではありません。
むしろ、見極めるべきところはしっかり見極める必要があります。
重要なのは、気になる点の大きさを正しく判断することです。
例えば
- 初対面で緊張して話がぎこちなかったことと、店員に横柄な態度を取ったことは同じではありません
- 服装のセンスが自分と違うことと、約束を何度も破ることも同じではありません
- LINEの返信が少し遅いことと、都合が悪くなると連絡を無視することも違います
前者は、交際の中で変化したり、慣れることで気にならなくなったりする可能性があります。
後者は、人間関係を築くうえで大きな問題になる可能性があります。
婚活では「違和感を大切にしましょう」と言われることがありますが、すべての違和感を同じように扱う必要はありません。
その違和感は結婚生活に影響するものなのか。
単に自分の好みと違うだけなのか。
ここを冷静に分けられる女性は、良い出会いまで手放しにくくなります。
相手からの好意を軽く扱わない
婚活では、自分が気に入った男性から好かれることだけを考えてしまいがちです。
しかし、結婚につながる関係では、相手から大切にされることも非常に重要です。
自分から見れば「普通かな」と思っていた男性でも、あなたとの時間を大切にし、誠実に向き合ってくれることがあります。
そのような男性を、「もっと条件の良い人がいるかもしれない」という理由だけで簡単に手放してしまうのは、もったいないことです。
もちろん、好意を持たれたから好きになる必要はありません。
ただ、相手が自分に向けている誠実さは、一つの重要な判断材料です。
婚活では、自分が追いかけたい男性ばかりに目が向くと、自分を大切にしてくれる男性が見えなくなることがあります。
「私はこの人を好きか」という視点だけでなく、「この人となら大切にし合える関係を作れそうか」という視点も持ってみてください。
受け身になりすぎない
出会いのチャンスを逃さない女性は、必要な場面では自分から動きます。
これは、女性から積極的に男性を追いかけなければならないという意味ではありません。
婚活では、ほんの少し意思表示をするだけで関係が動くことがあります。
- 今日は楽しかったです
- またお会いできたらうれしいです
- そのお店、行ってみたいです
この程度でも十分です。
男性側も、女性の反応を見ながら次に誘うべきか考えています。
女性が何も意思表示をしなければ、男性は「脈がないのだろう」と判断することがあります。
本人は恥ずかしくて控えていただけでも、相手には伝わりません。
出会いをつなげるために必要なのは、派手な恋愛テクニックではありません。
自分が好意的に感じていることを、相手が分かる程度に表現することです。
一人の男性に早い段階で絞りすぎない
婚活で気になる男性が現れると、その人だけを見たくなる気持ちは分かります。
しかし、まだ関係ができていない段階から一人に絞りすぎると、婚活全体が不安定になります。
- 相手から連絡が来ないだけで落ち込む
- 他の男性とのお見合いを断る
- まだ交際が確定していないのに、その男性との結婚生活まで想像する
その結果、うまくいかなかったときに婚活そのものを休みたくなってしまう女性もいます。
結婚相談所では、一定の段階まで複数の方とお会いすることがあります。
これは誰かを雑に扱うためではありません。
比較することで、自分が結婚相手に本当に求めているものが見えてくるからです。
一人の男性に気持ちを集中させるのは、関係がある程度進んでからでも遅くありません。
可能性がまだ分からない段階では、自分から出会いの入口を閉じないことも大切です。
過去の恋愛を基準にしすぎない
30代、40代になると、これまでの恋愛経験が相手選びに影響することがあります。
過去に好きだった男性と似たタイプを探す女性もいます。
反対に、過去に傷ついた経験から、少し似た特徴があるだけで避けてしまう女性もいます。
経験から学ぶことは大切です。
しかし、過去の男性と目の前の男性は別人です。
以前付き合った男性が連絡の少ない人で苦労したからといって、返信が遅い男性がすべて同じとは限りません。
以前好きだった男性が話の面白い人だったからといって、結婚相手にも同じ魅力が必要とは限りません。
恋愛経験が増えるほど、自分なりの判断基準ができてきます。
それは強みでもありますが、固定観念になることもあります。
過去から学びながら、目の前の男性は目の前の男性として見る。
この姿勢が、新しい出会いを受け入れるためには必要です。
自分の婚活を定期的に見直せる
出会いのチャンスを逃さない女性には、もう一つ大きな特徴があります。
うまくいかないときに、男性だけを原因にしないことです。
- 良い男性がいない
- 男性から申し込みが来ない
- 交際しても続かない
こうした状況になったとき、「運が悪い」で終わらせず、自分の婚活方法を見直します。
- プロフィール写真を変えたほうがよいのか
- 希望条件を狭くしすぎていないか
- 申し込み数が少なすぎないか
- お見合いで相手に興味を示せているか
- 交際後、自分からも関係を築こうとしているか
婚活は相手がいることなので、すべてを自分の努力で変えられるわけではありません。
しかし、自分で変えられる部分まで放置する必要もありません。
仲人から見ても、活動方法を柔軟に修正できる女性は、出会いの可能性を広げやすいと感じます。
出会いを「当たり外れ」で考えない
婚活を続けていると、「今回も外れだった」と感じることがあるかもしれません。
しかし、私は出会いを当たり外れだけで考えないほうがよいと思っています。
結婚に至らなかった出会いからも、自分について分かることがあります。
- 話しやすいと思える男性の特徴
- 自分が苦手だと感じる価値観
- 譲れない条件
- 実はそれほど重要ではなかった条件
こうしたものは、人と会うことで少しずつ明確になります。
最初から自分の結婚相手像が完璧に分かっている人ばかりではありません。
婚活をしながら、自分に合う相手が分かってくる人も多いのです。
そう考えると、結婚につながらなかった出会いも、次の判断を正確にする材料になります。
一回一回の出会いを無駄にしない女性は、婚活を続けるほど相手を見る目が具体的になっていきます。
まとめ
出会いのチャンスを逃さない女性とは、すべての男性を受け入れる女性ではありません。
自分に必要な基準を持ちながら、判断を急ぎすぎない女性です。
- 第一印象だけで決めない
- 減点ばかりしない
- 条件と人柄を分けて考える
- 会う前に答えを出さない
- 小さな違和感と重大な問題を区別する
- 相手から向けられた誠実な好意も判断材料にする
- 自分自身の婚活方法も必要に応じて見直す
こうした積み重ねによって、同じ数の男性と出会っていても、その中から生まれる可能性は大きく変わります。
婚活では、理想の男性を一瞬で見抜く力が必要なのではありません。
「まだ分からない」という状態を少しだけ残しておくことが大切なのです。
結婚相手になる男性が、最初からあなたの理想をすべて満たした姿で現れるとは限りません。
最初は普通に感じた男性が、何度か会ううちに信頼できる存在になることもあります。
反対に、最初は魅力的だった男性でも、付き合ううちに結婚相手としては合わないと分かることがあります。
だからこそ、婚活では入口を広くし、出口では冷静に判断することが大切です。
出会いがないと感じたときほど、「男性がいない」と考えるだけではなく、「私は出会った男性をどの段階で判断しているだろう」と振り返ってみてください。
良いご縁は、分かりやすい形で現れるとは限りません。
目の前に来た小さな可能性を丁寧に見極められる女性ほど、本当に大切な出会いを逃さないのです。









恋愛のプロ・仲人の舘は、口が上手いわけでも、押しが強いわけでも、まして魔法を使えるわけでもありません。








