はじめに
恋愛のプロ・仲人の舘です。
婚活をしていると、婚活アプリ、婚活パーティー、街コン、結婚相談所など、さまざまな出会い方があります。
現在では一つの方法だけに絞らず、婚活アプリを利用しながら婚活イベントにも参加している女性も珍しくありません。
そこで気をつけていただきたいのが、「どの出会い方でも同じ基準で男性を見ない」ということです。
相手を見る基準そのものを大きく変える必要はありません。
結婚観や誠実さ、生活感覚など、結婚相手として確認すべき本質は同じです。
しかし、婚活アプリと婚活イベントでは、相手について最初に得られる情報の種類が違います。
そのため、最初の段階で何を重視するかは変えたほうがよいのです。
この違いを理解しないまま婚活をすると、本当は相性のよい男性を早い段階で候補から外してしまうことがあります。
今回は結婚相談所の仲人として多くの男女の出会いを見てきた経験から、婚活アプリとイベントではなぜ相手を見る基準を変える必要があるのか、具体的にお話しします。
婚活アプリは「情報」から始まる出会い
婚活アプリの最大の特徴は、会う前に相手の情報を見ることができる点です。
年齢、職業、年収、居住地、身長、趣味、休日、結婚への意思など、多くの情報を確認してから相手を選べます。
便利である反面、ここには婚活アプリ特有の落とし穴があります。
プロフィール上で男性を比較しすぎてしまうのです。
- Aさんは年収が高い
- Bさんは写真が好み
- Cさんは趣味が合う
- Dさんは住んでいる場所が近い
このように男性を並べて比較できるため、知らず知らずのうちに「より条件のよい男性」を探す婚活になりやすくなります。
しかし、プロフィールで分かるのは、その男性の一部分にすぎません。
実際に会ったときの話しやすさや気遣い、清潔感、言葉遣い、店員への態度などは、プロフィールだけでは分かりません。
婚活アプリでは情報が多いからこそ、その情報だけで相手を判断しすぎないことが大切です。
婚活イベントは「印象」から始まる出会い
婚活イベントでは、婚活アプリとは反対のことが起こります。
最初から本人が目の前にいます。
そのため、プロフィールよりも先に「感じのよい人」「話しやすい人」「少し苦手かもしれない」といった印象が生まれます。
婚活パーティーによっては、一人の男性と話せる時間が数分程度しかない場合もあります。
この短時間で結婚相手としての適性まで判断することは困難です。
しかし、人は目の前に相手がいると、どうしてもその場で結論を出したくなります。
- 話が盛り上がらなかった
- 緊張していた
- 服装が少し好みではなかった
- 会話をリードしてくれなかった
これだけで「違う」と判断してしまう女性もいます。
婚活イベントで重要なのは、「好きになれそうか」をすぐ判断することではありません。
「もう少し話してみる価値があるか」を判断することです。
短時間の出会いで最終判断をしないことが、婚活イベントでは特に重要になります。
アプリでは条件を絞りすぎない
婚活アプリを利用すると、検索条件を細かく設定できます。
これは非常に便利な機能ですが、条件を増やせば増やすほど、当然ながら出会える人数は減っていきます。
- 年齢はこの範囲
- 年収はこれ以上
- 身長はこれ以上
- 居住地はここまで
- 学歴はこの水準
- 休日は同じ曜日
- タバコは吸わない
- 趣味もある程度合う
一つひとつは合理的に見えても、それらをすべて組み合わせると対象者が極端に少なくなることがあります。
ここで考えてほしいのは、その条件が「結婚生活に本当に必要なのか」ということです。
例えば身長が希望より数センチ低いことが、結婚生活にどれほど影響するでしょうか。
趣味が違うことは、本当に夫婦としての相性の悪さを意味するでしょうか。
アプリでは条件が数字として表示されるため、必要以上に条件が気になりやすくなります。
だからこそ、婚活アプリでは「絶対に譲れない条件」と「できれば希望する条件」を分ける必要があります。
イベントでは第一印象を重視しすぎない
一方、婚活イベントでは条件よりも第一印象に引っ張られやすくなります。
特に短時間で多くの男性と話す形式では、会話の上手な男性が有利です。
しかし、「短時間で女性を楽しませられる男性」と「結婚生活を安定して築ける男性」は必ずしも同じではありません。
話術に長けた男性もいれば、初対面では緊張するけれど、何度か会うと非常に話しやすくなる男性もいます。
仲人をしていると、お見合いでは口数が少なかった男性が、交際後にはよく話すようになることもあります。
最初の数分だけで、その男性本来の人柄がすべて表れるわけではありません。
婚活イベントでは、「楽しかったか」だけではなく、「不快なところがなかったか」「誠実に話そうとしていたか」「こちらの話を聞いていたか」という視点も持ってみてください。
派手な魅力はなくても、後から評価が上がる男性はいます。
アプリでは文章より行動を見る
婚活アプリでは、メッセージのやり取りが重要になります。
文章が丁寧で、毎日連絡をくれて、話題も豊富な男性であれば、好印象を持つでしょう。
しかし、婚活を目的としているのであれば、メッセージが楽しいことだけで評価してはいけません。
大切なのは、その先に進もうとする行動があるかどうかです。
- 何週間もメッセージを続けているのに会う話にならない
- こちらが会うことを匂わせても話をそらす
- 日程を決めようとすると曖昧になる
こうした状態が続くのであれば、文章上では好意的でも、婚活相手としての優先順位は考える必要があります。
反対に、メッセージはそれほど上手ではなくても、適切なタイミングで「一度お会いしませんか」と提案し、日程調整まできちんと進める男性もいます。
婚活では言葉の量より、言葉と行動が一致しているかを見ることが重要です。
イベントでは会話の内容より姿勢を見る
婚活イベントで、「何を話せば相手のことが分かりますか」と聞かれることがあります。
もちろん、仕事や休日の過ごし方、趣味、結婚観などを聞くことは大切です。
ただし、短時間の会話では、答えの内容以上に「どのように会話する人なのか」を見ることも重要です。
- 自分の話ばかりする男性なのか
- 女性の話にも質問を返してくれる男性なのか
- 意見が違ったときに否定から入るのか
- 緊張していても、相手に失礼のないように話そうとしているのか
- こうした部分には、その男性の人との接し方が表れます
- 結婚生活では、毎日のように会話をします
- 意見が違うこともあります
そのときに話し合える男性かどうかは、条件以上に重要になる場合があります。
イベントでは短時間だからこそ、話題の面白さだけではなく、会話に向き合う姿勢を見てください。
出会い方によって男性の見え方も変わる
同じ男性でも、婚活アプリで出会う場合と婚活イベントで出会う場合では印象が変わることがあります。
写真写りがよくない男性が、実際に会うと魅力的に見えることがあります。
反対に、プロフィール写真では非常に魅力的だった男性が、会ってみると印象が違うこともあります。
文章が苦手な男性でも、直接話すと会話が弾むことがあります。
婚活イベントでは目立たなかった男性が、一対一でゆっくり話すと誠実で魅力的に感じることもあります。
つまり、出会いの方法によって「評価されやすい男性」が変わるのです。
婚活アプリでは写真と文章が上手な男性が目立ちます。
婚活イベントでは短時間の会話が上手な男性が目立ちます。
しかし、結婚相手に必要なのはプロフィール作成能力でも、数分間の会話能力でもありません。
目立つ男性と、自分に合う男性を混同しないことが重要です。
共通して確認したいのは誠実さと継続性
婚活アプリとイベントで見る基準を変えるといっても、最終的に確認すべき部分は共通しています。
その代表が、誠実さと継続性です。
- 約束した時間を守る
- 連絡すると言ったら連絡する
- 予定を変更するときには説明する
- 相手の話を聞く
- 自分に都合の悪い話から逃げない
- 関係を一方だけに任せない
こうしたことは非常に地味です。
プロフィール写真のように一瞬で判断できるものでもありません。
しかし、結婚生活では、この地味な部分が非常に大切になります。
- 一度だけ優しくすることはできます
- 一度だけ素敵なデートを演出することもできます
大切なのは、それが続くかどうかです。
婚活では「何をしてくれたか」だけではなく、「同じ姿勢が継続しているか」を見てください。
自分が選ばれる側でもあることを忘れない
婚活をしていると、つい「どの男性を選ぶか」という視点が強くなります。
しかし、婚活はお互いに選ぶ活動です。
- あなたが男性を評価しているとき、男性もあなたを見ています
- 婚活アプリであれば、返信の仕方や会うまでの姿勢を見られています
- 婚活イベントであれば、表情や話の聞き方、相手への接し方を見られています
良い男性を見つけることだけを考えていると、自分がどのように映っているかを忘れてしまうことがあります。
特に30代、40代の婚活では、若さだけで勝負する必要はありません。
- 相手を尊重できること
- 会話が成立すること
- 自分の生活を持っていること
- 結婚について現実的に考えられること
こうした大人としての魅力を相手に伝えることができます。
出会い方に合わせて男性を見ると同時に、自分の魅力の伝え方も出会い方に合わせることが大切です。
一つの出会い方だけで自分の可能性を決めない
婚活アプリを利用してうまくいかなかった女性が、「私は婚活に向いていない」と考えてしまうことがあります。
しかし、それは早い判断です。
婚活アプリが向いていなかっただけかもしれません。
写真や文章より、実際に会ったときに魅力が伝わる女性もいます。
そのような女性は、婚活イベントやお見合いのほうが成果につながることがあります。
反対に、大人数の婚活パーティーでは緊張してしまうけれど、メッセージからゆっくり関係を築くことが得意な女性もいます。
その場合は婚活アプリのほうが向いている可能性があります。
出会い方には、それぞれ特徴があります。
一つの方法で結果が出なかったからといって、自分自身の価値まで否定する必要はありません。
婚活で重要なのは、自分に合う出会い方を見つけることです。
結婚相談所では「判断の過程」を大切にする
婚活アプリやイベントと結婚相談所の大きな違いの一つは、第三者に相談しながら相手を見ることができる点です。
自分一人で婚活をしていると、「何となく違う」という感覚だけで断ってしまうことがあります。
もちろん、その感覚が正しい場合もあります。
しかし、ときには単なる緊張や思い込みが影響していることもあります。
仲人は、無理に交際を勧めるためにいるのではありません。
本人が何を気にしているのか、その気になる点が結婚生活にどの程度影響するものなのかを一緒に整理する役割もあります。
出会いを増やすことと同じくらい、出会った相手を適切に判断することは重要です。
婚活が長くなっている女性ほど、出会いの数だけではなく、自分の「選び方」を一度見直してみる価値があります。
まとめ
婚活アプリと婚活イベントでは、男性を見る基準の重点を変える必要があります。
婚活アプリでは情報が多いため、条件だけで相手を切り捨てないことが重要です。
婚活イベントでは第一印象が強いため、短時間の会話だけで相手のすべてを決めないことが重要です。
アプリでは文章だけではなく、その後の行動を見る。
イベントでは会話の華やかさだけではなく、人と向き合う姿勢を見る。
そして、どの出会い方でも最終的には、誠実さ、継続性、価値観、生活感覚など、結婚生活に関係する部分を確認していきます。
婚活で難しいのは、出会いが少ないことだけではありません。
本当は可能性のある相手を、出会い方に合わない基準で早々に除外してしまうことも問題です。
プロフィールが魅力的な男性が、必ずしもあなたに合う男性とは限りません。
婚活イベントで一番会話が上手だった男性が、必ずしも一番良い結婚相手になるわけでもありません。
出会い方によって見えやすい魅力と、見えにくい魅力があります。
だからこそ、「この場では何が分かり、何はまだ分からないのか」を意識してください。
婚活アプリには婚活アプリの見方があります。
婚活イベントには婚活イベントの見方があります。
それぞれの特徴を理解したうえで男性を見ることができれば、条件や第一印象だけでは見つけられなかったご縁に気づけるようになります。
婚活で大切なのは、たくさんの男性から一番条件のよい人を探すことではありません。
さまざまな出会いの中から、自分と現実の結婚生活を築いていける一人を見つけることなのです。









恋愛のプロ・仲人の舘は、口が上手いわけでも、押しが強いわけでも、まして魔法を使えるわけでもありません。








