はじめに
恋愛のプロ・仲人の舘です。
婚活を始めようと考えたとき、婚活イベントや婚活パーティーに参加する女性は少なくありません。
一度に複数の男性と直接会えるため、写真やプロフィールだけでは分からない雰囲気を確認できるのが大きなメリットです。
一方で、初めて婚活イベントへ参加する女性からは、「短時間で何を話せばいいのか分からない」「たくさんの男性に会っても判断できそうにない」という声も聞きます。
そこで私がおすすめしたい考え方の一つが、婚活イベントへ参加する前にマッチングアプリを使ってみることです。
目的は、アプリだけで結婚相手を決めることではありません。
アプリを通じて男性のプロフィールを見たり、メッセージを交わしたりすることで、自分なりの相手を見る基準を作っておくのです。
婚活イベントとマッチングアプリは、どちらか一方を選ばなければならないものではありません。
それぞれの特徴を理解して順番よく利用すると、婚活そのものを効率的に進めやすくなります。
今回は結婚相談所の仲人としての経験から、婚活イベント参加前にアプリを使うメリットと、上手な活用方法についてお話しします。
アプリは婚活の「予行演習」になる
婚活イベントに初めて参加すると、想像以上に忙しいと感じる女性がいます。
- 相手のプロフィールを確認する
- 自己紹介をする
- 仕事や休日について話す
- 相手の話を聞く
- 自分との相性を考える
- そして次の男性との会話が始まる
イベントによって形式は異なりますが、限られた時間の中で複数の男性と話すため、一人ひとりについてじっくり考える時間がないこともあります。
婚活に慣れていない女性ほど、「緊張していたら終わってしまった」という結果になりがちです。
その前にマッチングアプリを使っていると、男性のプロフィールを見ること自体に慣れることができます。
年齢や職業だけではなく、休日の過ごし方、趣味、結婚観、生活スタイルなど、どの情報を確認すればよいのかが少しずつ分かってきます。
メッセージを交わす経験も、男性に質問したり、自分のことを簡潔に伝えたりする練習になります。
アプリを婚活の予行演習として使うだけでも、実際のイベントでの余裕は変わってきます。
自分がどんな男性に興味を持つのか分かる
婚活を始めたばかりの女性に「どんな男性が希望ですか」と聞くと、「優しい人」「誠実な人」「価値観が合う人」と答えることがあります。
もちろん、どれも重要です。
しかし、それだけでは実際に男性を選ぶ基準としては少し曖昧です。
マッチングアプリには多くの男性のプロフィールがあります。
それを見ていると、自分がどのような男性に興味を持つのかが具体的になってきます。
例えば
- 年収より休日の過ごし方が気になる
- 外見より文章の丁寧さに惹かれる
- 華やかな経歴より落ち着いた生活をしている男性に安心する
- 仕事に熱心な男性が好きだと思っていたけれど、自分との時間を確保できる男性のほうが合いそうだと気づく
このように、実際の候補を見ることで、自分の希望条件が整理されていきます。
婚活イベントへ行く前にこれが分かっていると、短時間でも相手を見るポイントを絞りやすくなります。
希望条件の現実的な優先順位が見えてくる
30代、40代の婚活では、希望条件を持つこと自体は問題ではありません。
むしろ、自分がどのような結婚生活を望んでいるのかを考えることは重要です。
ただし、希望条件が多すぎると、出会いの可能性を必要以上に狭くしてしまいます。
年齢、年収、職業、学歴、身長、居住地、趣味、外見、性格
すべてを理想どおりにしようとすると、候補となる男性は急激に少なくなります。
アプリで多くのプロフィールを見るメリットは、「条件を組み合わせたとき、実際にはどのような男性が候補になるのか」を体感できることです。
そこで、条件を三つ程度に分けて考えてみるとよいでしょう。
- 結婚生活のために譲れないもの
- できれば満たしてほしいもの
- なくても大きな問題にならないもの
この整理をしてから婚活イベントに参加すると、「一つ条件が違ったから対象外」という極端な判断を減らせます。
メッセージから会話の材料を学べる
婚活イベントで困りやすいのが会話です。
「趣味は何ですか」「休日は何をしていますか」といった定番の質問だけでは、相手との違いが分からなくなることがあります。
マッチングアプリでメッセージを交わしていると、会話が広がる質問と広がりにくい質問の違いが分かってきます。
例えば「旅行が好きなんですね」で終わるのではなく、「最近行って良かった場所はありますか」と聞けば、相手は具体的に答えやすくなります。
さらに「どういう旅行が好きですか」と話を広げれば、その人の休日の使い方やお金の使い方まで自然に見えてくる場合があります。
重要なのは、質問の数ではありません。
相手の答えから次の話題を作ることです。
婚活イベントでは時間が限られているため、この力がある女性は会話の密度を高めやすくなります。
アプリのメッセージは、その練習に適しています。
「プロフィールが良い」と「会って良い」の違いが分かる
マッチングアプリを利用すると、プロフィールでは非常に魅力的に見えた男性でも、実際に会うと印象が違うことがあります。
反対に、プロフィールでは特別に目立たなかった男性が、会ってみると話しやすく、誠実で、一緒にいて安心できることもあります。
この経験は婚活イベントでも役立ちます。
婚活では、プロフィール情報だけで相手を評価しすぎないことが大切だからです。
年収や学歴、職業などは画面上で比較しやすい情報です。
しかし、結婚生活で重要になるのは数字で表せるものばかりではありません。
- 人の話をきちんと聞けるか
- 店員など第三者に丁寧に接するか
- 自分と違う意見を聞けるか
- 約束や時間を守るか
- 感情的になったときに相手を攻撃しないか
こうした部分は、実際に接してみなければ分かりません。
アプリを先に経験すると、「プロフィールは入口にすぎない」という感覚を持ちやすくなります。
写真だけで男性を判断する癖にも気づける
アプリには便利さがある一方で、注意すべき特徴もあります。
その一つが、写真による判断が強くなりやすいことです。
多くの候補が表示される環境では、どうしても短時間で「あり」「なし」を判断しがちです。
しかし、結婚相手を探すときに、この判断方法をそのまま使うことには注意が必要です。
実際に会えば魅力的に感じる男性でも、写真ではその良さが伝わらない場合があります。
表情、話し方、声、姿勢、気遣いなどは、一枚の写真では分かりません。
アプリを使いながら「私は写真だけで判断しすぎていないだろうか」と確認しておくと、婚活イベントで相手を見る幅が広がります。
イベントでは、写真ではなく本人が目の前にいます。
アプリで身についた選別癖を持ち込むのではなく、対面だからこそ分かる情報を見ることが重要です。
アプリとイベントでは見るポイントを変える
アプリと婚活イベントを併用するときに重要なのは、同じ方法で男性を評価しないことです。
アプリでは、プロフィールから基本情報や生活スタイルを確認できます。
メッセージでは、文章のやり取りが成立するか、質問に答えてくれるか、会話を一方的に進めないかなどを見ることができます。
婚活イベントでは、それとは違う部分を見るべきです。
- 会話をしていて落ち着けるか
- こちらの話に関心を示してくれるか
- 話し方に違和感がないか
- 周囲への態度が自然か
- もう一度話してみたいと思えるか
対面でしか分からない情報を確認するのです。
婚活では、一つの方法ですべてを判断しようとすると見落としが増えます。
出会い方ごとに得られる情報を理解することが、相手選びの精度を高めます。
「選ばれる」だけでなく「選ぶ」感覚を持てる
婚活イベントへ初めて参加する女性の中には、「男性からどう見られるだろう」と考えすぎる人がいます。
- 服装は大丈夫だろうか
- 会話は盛り上がるだろうか
- 気に入ってもらえるだろうか
もちろん、相手に良い印象を与えることは大切です。
しかし、婚活は就職面接ではありません。
女性側も相手を選ぶ場です。
アプリを先に使っておくと、複数のプロフィールを比較しながら「自分は誰と会いたいのか」を考える経験ができます。
この経験があると、婚活イベントでも男性からの評価だけを気にするのではなく、「私はこの人ともう一度会いたいだろうか」という視点を持ちやすくなります。
結婚相手選びでは、この双方向の感覚が重要です。
アプリだけで疲れる前にイベントへ移る
婚活アプリには多くの出会いがありますが、長く使っていると疲れてしまう女性もいます。
- プロフィールを見る
- マッチングする
- メッセージを送る
- やり取りが途中で終わる
- また別の男性を探す
この繰り返しになると、「婚活をしているのに誰とも関係が進まない」という感覚になることがあります。
そこで、アプリを一定期間使った後に婚活イベントへ参加すると、婚活の流れを変えることができます。
文章中心だった出会いから、対面中心の出会いへ切り替わるからです。
アプリが合わないから婚活自体が向いていないわけではありません。
反対に、イベントが苦手だから出会えないわけでもありません。
出会い方には相性があります。
一つの方法だけに固執せず、自分に合う方法を探すことも婚活では重要です。
婚活手段を競わせないことが成功への近道
マッチングアプリ、婚活イベント、友人からの紹介、結婚相談所。
婚活には複数の方法があります。
そこで「どれが一番いいのか」と考える女性は多いのですが、私は必ずしも一つに決める必要はないと考えています。
それぞれ役割が違うからです。
- アプリは多くの候補を知ることに向いています
- 婚活イベントは短時間で複数の男性と直接会えることが特徴です
- 結婚相談所は、結婚意思を持つ相手との出会いを仲人のサポートを受けながら進められます
重要なのは、婚活手段を競わせることではありません。
自分の目的に合わせて組み合わせることです。
- アプリで自分の希望を整理する
- イベントで対面したときの感覚を確認する
- さらに結婚を具体的に考えるなら、結婚相談所で将来を見据えた相手探しをする
このように段階を踏む方法もあります。
婚活は、利用するサービスを一つに決めた人が成功するものではありません。
自分に必要な出会い方を選び、経験から判断基準を修正できる人ほど、無駄な迷いを減らしやすくなります。
まとめ
婚活イベント参加前にマッチングアプリを使う最大のメリットは、単純に出会いの数を増やせることではありません。
自分が男性を見るときの基準を整理できることです。
- どのようなプロフィールに興味を持つのか
- どの条件を重視しているのか
- どのような会話なら自然に続くのか
- プロフィールと実際の印象にはどの程度違いがあるのか
こうしたことを事前に経験しておくと、婚活イベントで短時間に複数の男性と会っても、自分なりの視点を持って相手を見ることができます。
ただし、アプリで身についた「短時間で選別する癖」を婚活イベントへそのまま持ち込まないことも大切です。
プロフィールでは普通に見えた男性が、対面すると非常に話しやすいことがあります。
反対に、条件が理想的でも、一緒にいると違和感を覚えることもあります。
結婚相手を選ぶには、条件と人柄の両方を見る必要があります。
そのためには、一つの出会い方だけに頼らないことです。
アプリにはアプリで分かることがあります。
イベントにはイベントで分かることがあります。
そして、結婚相談所だからこそ確認しやすいこともあります。
婚活イベントへ参加する前にアプリを使うことは、いわば自分の婚活基準を作る準備期間です。
そこで得た経験を、男性を厳しく選別するためではなく、自分に本当に合う男性を見逃さないために使ってください。
婚活では、たくさんの男性に会った人が必ず成功するわけではありません。
一つひとつの出会いから「自分は何を大切にしたいのか」を学べる人が、次の出会いをより良いものにしていきます。
アプリと婚活イベントを上手に組み合わせながら、自分に合った出会い方と相手を見る基準を見つけていくこと。
それが、結婚につながる出会いへ近づくための現実的な婚活の進め方なのです。









恋愛のプロ・仲人の舘は、口が上手いわけでも、押しが強いわけでも、まして魔法を使えるわけでもありません。








