はじめに
恋愛のプロ・仲人の舘です。
結婚相談所で婚活をしている女性のお話を聞いていると、恋愛がうまくいかないときほど「もっと努力しなければ」と考えてしまう方がいます。
- 相手に好かれるために予定を合わせる
- 嫌われないように言いたいことを我慢する
- 男性の好みに合わせて服装や振る舞いを変える
- 連絡が来なくても忙しいのだろうと自分を納得させる
こうした努力は、一見すると相手を思いやる行動に見えます。
しかし、仲人として数多くの交際を見ていると、無理を重ねて成立した恋愛ほど、交際が進むにつれて女性が苦しくなる傾向があります。
反対に、恋愛で必要以上に無理をしない女性は、相手との相性を冷静に判断でき、結婚後も安定した関係につながりやすいものです。
恋愛で幸せになるために必要なのは、相手に選ばれるための努力だけではありません。
自分が自然でいられる相手を選ぶことも同じくらい重要です。
今回は、30代、40代の独身女性に向けて、なぜ恋愛で無理をしない女性ほど幸せになりやすいのかを、結婚相談所の仲人としての経験からお話しします。
「無理をしない」と「努力をしない」は違う
最初に整理しておきたいのは、恋愛で無理をしないことと、何も努力しないことは違うという点です。
恋愛にも結婚にも、相手への配慮は必要です。
自分の都合だけを優先していては、良い関係は作れません。
相手が忙しければ予定を調整することもありますし、ときには自分から歩み寄ることも必要でしょう。
問題になるのは、その調整や歩み寄りがいつも一方だけになっている状態です。
例えば
- 自分ばかりが相手の休日に合わせる
- 自分ばかりが連絡する
- 自分ばかりがデート場所を考える
- 自分ばかりが相手の事情を理解しようとする
それでも「恋愛とは努力するものだから」と考えてしまう女性がいます。
しかし、それは二人で関係を作っている状態とは言いにくいでしょう。
良い恋愛では、努力が一方通行になりません。
自分が相手を大切にするのと同じように、相手も自分を大切にしようとします。
恋愛で無理をしないとは、自分勝手になることではなく、二人の負担のバランスを見ることなのです。
好かれるための自分を演じ続けるのは難しい
婚活では第一印象が大切です。
清潔感のある服装を心がけたり、笑顔で話したり、相手の話に興味を持ったりすることは必要です。
ただし、印象を良くすることと、別人を演じることは違います。
本当は静かな休日が好きなのに、相手に合わせて「私も毎週出かけたい」と言う。
お酒が苦手なのに、相手が好きだから無理に付き合う。
本当は結婚後も仕事を続けたいのに、「家庭に入ってもいい」と言ってしまう。
こうした合わせ方を続ければ、交際の入口では好印象を持ってもらえるかもしれません。
しかし、結婚を考える関係では、いずれ本来の自分で生活することになります。
交際中に作った自分と、本来の自分との差が大きいほど、後から苦しくなります。
相手からすれば「最初に聞いていた話と違う」と感じる可能性もあります。
婚活では、好かれることだけを目的にしないことです。
本当の自分を知ったうえで、お互いに一緒にいたいと思える相手を探すことが重要です。
我慢が多い恋愛は結婚すれば楽になるとは限らない
交際中に苦しいことがあっても、「結婚したら変わるかもしれない」と期待する女性がいます。
しかし、私は仲人として、交際中に感じている違和感ほど丁寧に確認してほしいと考えています。
結婚すると、恋人だった頃より生活上の接点が増えます。
お金、家事、仕事、住まい、親族、休日の過ごし方など、話し合わなければならないことも増えていきます。
- 交際中から言いたいことを言えない相手に、結婚後突然何でも話せるようになるとは限りません
- 交際中から予定を一方的に決める男性が、結婚した瞬間に何でも相談してくれるとも限りません
もちろん、人は変わることがあります。
ただし、「結婚すれば変わるはず」という期待だけで重要な違和感を見過ごすのは危険です。
結婚相手を見るときは、現在の相手と生活していけるかを考えることが基本です。
未来の変化を前提にしなければ成立しない関係なら、一度冷静になったほうがよいでしょう。
無理をしない女性は相手を冷静に見られる
婚活で重要なのは、「相手からどう評価されているか」だけではありません。
「自分はこの相手をどう評価するか」という視点も必要です。
ところが、相手に好かれようと必死になると、この視点を失いやすくなります。
- 嫌われていないかな
- 次も誘ってくれるかな
- 結婚相手として見てもらえているかな
頭の中が相手からの評価ばかりになると、自分が相手を見極める余裕がなくなります。
本来確認するべきなのは、その男性と一緒にいる自分がどう感じているかです。
- 安心して話せるか
- 意見を言えるか
- 困ったときに相談できそうか
- 約束を守る人か
- 店員や周囲の人への態度はどうか
- こちらの都合にも配慮してくれるか
こうした部分は、結婚生活を考えるうえで重要です。
無理をしない女性は、「選ばれなければ」という焦りに支配されにくいため、相手の人柄を見る余裕があります。
結果として、自分に合った男性を選びやすくなるのです。
「断ったら嫌われる」は恋愛を苦しくする
30代、40代の婚活では、せっかく出会った男性との縁を失いたくないという気持ちが強くなることがあります。
そのため、本当は都合が悪いのにデートに行ったり、嫌なことでも断れなかったりする女性がいます。
しかし、一度断っただけで関係が壊れるのであれば、その関係が結婚生活に耐えられるのかを考える必要があります。
結婚すれば、お互いの希望が一致しない場面は何度もあります。
そのたびに一方が我慢する夫婦関係では、長く続くほど負担が蓄積します。
大切なのは、断ることではなく伝え方です。
「その日は難しいけれど、来週なら空いています」。
このように、相手を拒絶するのではなく、自分の事情を伝えながら別の提案をすることはできます。
そこで相手がどのような反応をするかも、相性を判断する材料になります。
あなたの事情を尊重してくれる男性なら、必要な自己主張をしたくらいで簡単に関係は壊れません。
自然体でいられる相手とは話し合いができる
「自然体でいられる男性がいい」という女性は多いのですが、自然体という言葉を少し具体的に考えてみましょう。
何でも好き勝手にできる関係が自然体なのではありません。
- 自分の意見を伝えても、関係が壊れないと思えること
- 分からないことを「分からない」と言えること
- 疲れているときに無理に明るく振る舞わなくてもよいこと
- 意見が違っても、話し合えること
こうした安心感がある関係こそ、結婚に向いた自然体の関係です。
恋愛では、ときめきや楽しさに目が向きやすいものです。
- しかし結婚生活では、楽しい日ばかりではありません
- 仕事で疲れている日もあります
- 体調が悪い日もあります
- お金や家族について難しい話をしなければならない日もあります
そのようなときにも無理に自分を演じなくてよい相手なのか。
これは、結婚相手を見極めるうえで非常に大切なポイントです。
幸せな恋愛は「してもらう量」だけでは決まらない
女性から恋愛相談を受けていると、「もっと連絡してほしい」「もっと会いたいと言ってほしい」といった悩みを聞くことがあります。
もちろん、相手からの愛情表現は大切です。
ただ、幸せな恋愛は相手が何をしてくれるかだけでは決まりません。
自分がその関係の中で、どのような状態でいられるかも重要です。
連絡が多くても、いつ嫌われるか不安で仕方がない恋愛があります。
高価なプレゼントをもらっていても、本音を言えない関係があります。
反対に、派手な愛情表現は少なくても、約束を守り、困ったときには話を聞き、必要な場面で行動してくれる男性もいます。ロック結婚を考えるのであれば、分かりやすい恋愛表現だけで判断しないことです。
一緒にいるときの安心感や、日常的な誠実さを見る必要があります。
無理をやめると合わない相手が離れることもある
自分を無理に合わせることをやめると、離れていく男性がいるかもしれません。
- 以前なら何でも予定を合わせてくれたのに、合わせなくなった
- 何を言っても受け入れてくれたのに、自分の意見を言うようになった
相手にとって都合の良い関係だった場合、あなたが無理をやめたことで関係が変わることがあります。
しかし、婚活ではそれも大切な判断材料です。
結婚相手を探しているのなら、「誰との関係でも続けること」が成功ではありません。
合わない相手との関係を適切な段階で終わらせることも、婚活では必要です。
自分を大きく変えなければ維持できない関係に時間を使い続ければ、本当に合う相手と出会う機会まで減ってしまいます。
恋愛で無理をしないということは、縁を雑に扱うことではありません。
むしろ、自分と相手の両方に対して誠実に、相性を確認することなのです。
30代・40代の婚活だからこそ「続けられる関係」を見る
30代、40代になると、若い頃より結婚後の生活を具体的に考えられるようになります。
仕事で責任のある立場になっている女性もいるでしょう。
一人で生活するリズムができている女性も多いと思います。
だからこそ、無理に相手の生活へ自分を合わせる婚活には注意が必要です。
結婚は、それまでの人生を捨てて相手の人生に入れてもらうことではありません。
それぞれが築いてきた生活や価値観を持ち寄り、新しい二人の生活を作っていくことです。
そのためには、一方だけが合わせるのではなく、双方が調整できる関係である必要があります。
婚活で男性を見るときには、「素敵な人か」だけではなく、「この関係を5年、10年と無理なく続けられそうか」という視点を持ってください。
結婚生活では、一時的な盛り上がりより、長く続けられる関係性のほうが重要になるからです。
まとめ
恋愛で無理をしない女性ほど幸せになりやすいのは、自分を優先して好き勝手に振る舞っているからではありません。
自分と相手の両方を尊重しながら、関係を見極めることができるからです。
相手に合わせることも必要です。
譲ることも、努力することもあります。
しかし、それが常に自分だけになっていないかは確認してください。
- 本当は嫌なのに我慢していないか
- 嫌われることを恐れて言いたいことを飲み込んでいないか
- 好かれるために、本来の自分とは違う人物を演じていないか
- 「この人を逃したくない」という気持ちのために、大切な違和感まで無視していないか
恋愛では、頑張った量と幸せの大きさが比例するわけではありません。
むしろ、頑張らなければ成立しない関係なのか、自然な自分でも成立する関係なのかを見極めることが大切です。
結婚生活は長く続きます。
何年も何十年も、自分ではない誰かを演じ続けることはできません。
だからこそ婚活では、最高の自分を演じたときに好かれる男性ではなく、普段の自分を知ったうえで大切にしてくれる男性を探してください。
そしてあなた自身も、相手を自分の理想に合わせようとするのではなく、その人の自然な姿を受け入れられるかを考えてみてください。
恋愛で無理をしないとは、努力をやめることではありません。
無理の方向へ努力するのをやめることです。
お互いが少しずつ歩み寄り、お互いが少しずつ譲り、お互いが相手を大切にする。
そのような関係なら、恋愛の段階だけでなく結婚後も続けやすくなります。
「この男性にどうすれば好かれるか」だけではなく、「この男性といる私は無理をしていないか」と自分に問いかけてみてください。
その視点を持つことが、婚活で自分に合う相手を見極め、長く幸せな結婚へ進むための大切な基準になるのです。









恋愛のプロ・仲人の舘は、口が上手いわけでも、押しが強いわけでも、まして魔法を使えるわけでもありません。








