はじめに
恋愛のプロ・仲人の舘です。
結婚相談所への入会を決めると、「どのような男性と出会えるのだろう」「何人くらい申し込みが来るのだろう」と、相手のことに意識が向きやすくなります。
もちろん、出会える男性の数や条件は婚活において重要です。
しかし、結婚相談所での婚活を順調に進める女性ほど、活動を始める前に「相手」ではなく「自分」について整理しています。
- どのような結婚生活を望んでいるのか
- 相手に何を求めるのか
- どこまでなら条件を調整できるのか
- どのくらいの期間で結婚したいのか
こうしたことが曖昧なまま活動を始めると、たくさんの男性と出会えても判断できず、婚活そのものに疲れてしまうことがあります。
結婚相談所は、単に異性を紹介してもらう場所ではありません。
自分の人生に合う相手を選び、結婚という具体的な決断へ進んでいく場所です。
今回は仲人としての経験から、結婚相談所で活動開始前に整理しておきたいことをお伝えします。
まず「なぜ結婚したいのか」を言葉にする
婚活を始める前に、最初に考えてほしいのが「自分はなぜ結婚したいのか」ということです。
一見すると当たり前の質問ですが、意外に答えられない人は少なくありません。
- 周囲が結婚しているから
- 年齢を考えるとそろそろ結婚したほうがよいと思うから
- 親から言われるから
- 一人でいることに不安を感じるから
こうした理由が婚活を始めるきっかけになること自体は問題ありません。
ただ、それだけでは結婚相手を選ぶ基準が定まりません。
例えば、「安心できる家庭をつくりたい」という女性と、「仕事を続けながら二人で人生を楽しみたい」という女性では、相手に求めるものが少し違います。
子どもを望むかどうかでも、結婚後の人生設計は変わります。
結婚すること自体をゴールにするのではなく、「結婚した後にどのような生活を送りたいのか」まで考えてください。
結婚の目的が明確になるほど、相手選びの基準も明確になります。
希望条件を「必要」と「希望」に分ける
結婚相談所で活動を始めると、多くの場合、年齢、職業、年収、居住地域など、さまざまな条件から相手を探すことになります。
ここで注意したいのが、すべての希望条件を同じ重要度で考えないことです。
条件が多くなるほど、対象となる男性は当然少なくなります。
だからといって、条件をすべて捨てればよいわけでもありません。
大切なのは、自分にとって「必要な条件」と「あればうれしい条件」を分けることです。
例えば、結婚後も現在の仕事を続けたいのであれば、働き方に理解があることは重要な条件になるでしょう。
一方、「身長は何センチ以上」「趣味が同じ」「特定の職業」といった条件は、本当に結婚生活に必要なのかを考える余地があります。
条件を整理するときは、「その条件が満たされなかった場合、結婚生活で具体的に何に困るのか」と自分に問いかけてみてください。
明確な理由があるなら重要な条件です。
理由を説明できないのであれば、単なる理想像になっている可能性があります。
婚活では条件を持つことより、条件に優先順位をつけることが重要なのです。
「どんな男性が好きか」だけでは足りない
活動開始前には、自分が好きになりやすい男性の特徴も整理しておくとよいでしょう。
ただし、それだけでは不十分です。
結婚相談所で考えたいのは、「どんな男性が好きか」と同時に、「どんな男性となら生活できるか」ということです。
恋愛相手として魅力を感じる男性と、結婚生活を安定して続けられる男性が完全に一致するとは限りません。
- 会話が楽しい
- 見た目が好み
- 仕事ができる
- 女性への接し方がスマート
こうした魅力は恋愛のきっかけになります。
しかし、結婚生活では、約束を守る、話し合いができる、お金に対する考え方が極端に違わない、相手の立場を尊重できるといった部分も重要になります。
恋愛感情はもちろん必要です。
しかし、「好きになれるか」だけで男性を見ると、結婚相手として重要な部分を見落とすことがあります。
婚活では恋愛対象としての魅力と、生活相手としての適性の両方を見る視点を持ってください。
自分が相手に提供できるものも考える
婚活では「相手に何を求めるか」という話が中心になりがちです。
しかし、結婚は条件交換ではありません。
相手から選ばれることも必要です。
そこで活動前に、「自分は結婚相手に何を提供できるのか」も考えておくことをおすすめします。
これは料理が得意、家事ができるといった話だけではありません。
- 相手が疲れているときに話を聞ける
- 問題が起きたときに感情だけでなく話し合いができる
- 相手の仕事を尊重できる
- 二人の生活を一緒につくっていこうと考えられる
こうした姿勢も立派な魅力です。
結婚相談所で良いご縁につながりやすい女性は、「どんな男性なら私を幸せにしてくれるか」だけを考えているわけではありません。
「この人となら、お互いに良い生活をつくれそうか」と考えています。
相手に求める条件と、自分が相手へ提供できるものを両方考えることで、婚活は一方的な品定めではなくなります。
過去の恋愛を事実として振り返る
30代、40代で婚活を始める女性には、それまでにいくつかの恋愛経験がある人も多いでしょう。
過去の恋愛は、婚活における貴重な判断材料になります。
ただし、「元彼が悪かった」「自分は男性運がなかった」で終わらせてしまうと、経験を十分に生かせません。
見るべきなのは、過去の相手の良し悪しだけではありません。
- 自分はどのような男性に惹かれやすかったのか
- どの段階で違和感があったのか
- その違和感をなぜ見過ごしたのか
- 自分は何を我慢していたのか
- うまくいった部分は何だったのか
こうしたことを事実として整理します。
例えば、毎回「将来の話を避ける男性」と長く付き合ってしまっていたなら、婚活では早い段階から結婚観を確認する必要があります。
反対に、過去の恋愛で「話し合いができる相手とは長く安定して付き合えた」という経験があるなら、それは相手選びの重要な基準になります。
過去の恋愛は後悔するためではなく、次の選択の精度を上げるために使うものです。
婚活に使える時間を現実的に考える
結婚相談所に入会すれば、自動的に婚活が進むわけではありません。
- お相手探し
- 申し込み
- お見合い
- 交際
- 担当者との相談
婚活には一定の時間が必要です。
仕事が忙しい30代、40代の女性ほど、活動開始前に「婚活へどの程度の時間を使えるか」を考えておくことが大切です。
例えば、休日をすべて婚活に使おうとすると、最初は頑張れても途中で疲れてしまうことがあります。
反対に、仕事を優先しすぎて月に一度しか予定を入れられない状態では、活動が進みにくくなる場合があります。
婚活は短距離走ではありません。
無理をして一時的に頑張るより、一定のペースで続けられる予定を組むことが重要です。
「月に何回くらいお見合いできるか」「週末のどこまで婚活に使えるか」など、自分なりの活動ペースを決めておきましょう。
断られることを必要以上に恐れない
結婚相談所での活動では、申し込みを断られたり、お見合い後に交際へ進まなかったりすることがあります。
活動前に、この点も理解しておいたほうがよいでしょう。
断られることと、あなた自身の価値は別の問題です。
婚活では年齢、居住地、仕事、結婚観、生活環境、好みなど、さまざまな事情によって判断されます。
こちらが素敵だと思った男性から断られることもあれば、自分が素敵な男性からの申し込みを断ることもあります。
これは婚活では自然なことです。
一回一回の結果を「私は魅力がない」と受け取ってしまうと、活動を続けることが苦しくなります。
必要なのは、結果を振り返りながらも、自分の人格への評価とは分けて考えることです。
- 改善できる部分は改善する
- 相性の問題なら次へ進む
この切り替えができる女性は、婚活を安定して続けやすくなります。
仲人に任せることと自分で決めることを分ける
結婚相談所の大きな特徴の一つが、担当者や仲人のサポートを受けられることです。
だからこそ、活動前に「何を相談し、何を自分で決めるのか」を意識しておく必要があります。
- プロフィールの作り方
- お見合い後の振り返り
- 交際中の相手の温度感
- 婚活が停滞したときの原因
こうした部分では、経験のある仲人の意見が役立ちます。
自分一人では気づけないこともあります。
一方で、最終的に誰と結婚するのかを決めるのは本人です。
- 担当者から勧められたから会う
- 担当者が良いと言ったから交際する
- 周囲が結婚したほうがよいと言うから決める
このような状態では、自分の人生の選択を他人に預けることになります。
仲人は婚活を進める伴走者ですが、人生の決定者ではありません。
アドバイスは積極的に活用しながら、最後は自分で考えて判断する姿勢を持つことが大切です。
完璧な準備をしてから始めようとしない
ここまで活動開始前に整理したいことをお伝えしてきましたが、すべての答えを出してから婚活を始める必要はありません。
実際には、活動を始めて男性と会うことで初めて分かることも多くあります。
- 年収を重視していたけれど、実際に会うと会話のしやすさのほうが大切だった
- 同年代にこだわっていたけれど、少し年上の男性のほうが自然に話せた
このように、自分の条件や価値観は実際の出会いによって変わることがあります。
大切なのは、最初の条件に固執することではありません。
活動しながら自分の判断基準を更新していくことです。
婚活開始前の整理は、答えを固定するために行うのではありません。
最初の方向を決めるために行います。
実際に歩き始め、違うと感じたら修正すればよいのです。
まとめ
結婚相談所での婚活は、登録して男性を検索するところから始まるように見えます。
しかし、本当の意味での婚活は、その前から始まっています。
- なぜ結婚したいのか
- どのような結婚生活を送りたいのか
- 相手に絶対に求めたいものは何か
- できれば満たしてほしい条件は何か
- 自分は相手に何を提供できるのか
- 過去の恋愛から何を学んだのか
- どのくらいの時間を婚活に使えるのか
これらを整理しておくことで、結婚相談所で出会った男性を判断しやすくなります。
特に30代、40代の婚活では、出会いの数だけを増やすことより、判断の質を高めることが重要です。
何十人と会っても基準がなければ迷います。
反対に、自分の人生で大切にしたいものが分かっていれば、一人の男性との出会いから多くのことを判断できます。
そして、婚活では条件だけで人を選ばないことです。
プロフィールは出会う相手を探すためには便利ですが、その人との結婚生活までは教えてくれません。
実際に会い、話し、行動を見ながら、信頼できる人なのか、意見の違いを話し合える人なのか、一緒に生活をつくっていける人なのかを確認する必要があります。
結婚相談所を利用する価値は、単に出会いの機会を増やすことだけではありません。
自分一人では判断に迷う場面で仲人の経験を利用しながら、より冷静に婚活を進められることにもあります。
ただし、仲人にすべてを任せるのではなく、自分自身が結婚の当事者として考えることが大切です。
活動開始前に必要なのは、完璧な理想の男性像を完成させることではありません。
「私はどのような人生を送りたいのか」という自分なりの軸を持つことです。
その軸があれば、婚活中に迷ったときも立ち戻る場所があります。
結婚相談所での活動を良い結果につなげるためにも、男性を探し始める前に、まず自分の結婚観を整理してみてください。
それが、遠回りに見えて、納得できる結婚へ近づくための大切な準備になります。









恋愛のプロ・仲人の舘は、口が上手いわけでも、押しが強いわけでも、まして魔法を使えるわけでもありません。








