はじめに
恋愛のプロ・仲人の舘です。
結婚相談所の仲人として男女の交際を見ていると、「マッチングアプリで彼氏ができたのに、付き合い始めてから関係がうまくいかなくなりました」という相談を受けることがあります。
マッチングアプリでは、出会いから交際までが比較的短期間で進む場合があります。
メッセージを重ね、何度かデートをして、お互いに好意を感じたところで交際が始まる。
一見すると順調ですが、実は交際開始時点では相手について十分に理解できていないことも少なくありません。
特に30代、40代の女性の場合、恋愛を楽しみたい気持ちと、将来の結婚につながる関係を築きたい気持ちが重なることがあります。
そのため、交際が始まった安心感から急に距離を縮めすぎたり、反対に慎重になりすぎて関係が深まらなかったりすることがあります。
大切なのは、付き合い始めたという事実だけで親密さを判断しないことです。
交際後の距離の縮め方には、適切な順序があります。
今回は、マッチングアプリで交際が始まった後、男性との関係を無理なく深めるための具体的な方法を解説します。
交際成立と信頼関係の完成は別
マッチングアプリで男性から告白され、交際が始まると、女性は安心するものです。
しかし、交際が成立したからといって、お互いを十分に理解できているとは限りません。
アプリで出会った男女は、共通の友人や職場などを通じて相手の日常を知る機会が少ない場合があります。
そのため、交際前に見えていた姿が、相手の一部分であることも珍しくありません。
例えば、デート中は穏やかな男性でも、仕事で疲れているときにどのような対応をするのかは、まだ分からないでしょう。
また、予定が合わないときや意見が違ったときの接し方も、交際を続ける中で見えてきます。
つまり、交際開始は信頼関係の完成ではなく、信頼関係を築き始める段階です。
「彼氏になったのだから、何でも分かり合えるはず」と期待しすぎないことが、交際後の失敗を防ぐ第一歩になります。
最初から毎日会おうとしない
付き合い始めは、できるだけ多くの時間を一緒に過ごしたくなるものです。
特に、交際前から強く惹かれていた男性であれば、会う回数を増やしたいと感じるでしょう。
しかし、交際直後から急に会う頻度を増やすことが、必ずしも良い結果につながるとは限りません。
例えば、交際前は週に一度会っていたのに、付き合い始めた途端、平日も休日も会うようになる。
最初は楽しくても、仕事や家事、自分の時間との両立が難しくなる場合があります。
大切なのは、二人が無理なく続けられる頻度を見つけることです。
毎週会いたい女性もいれば、仕事の状況によっては二週間に一度が適切な場合もあります。
重要なのは、会う回数の多さではありません。
会う時間をお互いに大切にできているかどうかです。
最初から無理をして頻度を増やすより、継続できる関係をつくることを優先してください。
LINEの頻度は交際初期に調整する
マッチングアプリで交際後に起こりやすい問題の一つが、連絡頻度の違いです。
交際前は毎日のようにメッセージを交換していたのに、付き合い始めると男性からの連絡が減ることがあります。
女性は「気持ちが冷めたのではないか」と不安になるかもしれません。
しかし、交際前の連絡は、お互いを知るためのやり取りという側面もあります。
交際が始まると、連絡の仕方が変わる男性もいます。
そのため、返信が減ったという理由だけで愛情がなくなったと判断するのは早すぎます。
一方で、女性が不安を我慢し続ける必要もありません。
例えば、「毎日長く話さなくてもいいけれど、寝る前に少し連絡できるとうれしい」と伝えてみる方法があります。
男性にも仕事や生活の都合があるため、一方的に頻度を決めないことが重要です。
お互いが負担なく続けられる連絡方法を話し合うことが、安定した交際につながります。
自分の生活を急に彼中心へ変えない
交際が始まると、彼の予定を優先しすぎてしまう女性がいます。
- 友人との約束を減らす
- 趣味の時間を削る
- 仕事が忙しくても、彼から誘われれば無理をして会いに行く
こうした行動は、最初は愛情表現のように感じられるかもしれません。
しかし、長く続けると女性自身の負担が大きくなることがあります。
また、男性にとっても、常に自分を優先されることが心地よいとは限りません。
大切なのは、交際前から大切にしていた生活を維持することです。
仕事や友人関係、趣味など、自分の時間を持ちながら恋愛を楽しむ。
そのうえで、二人の時間を少しずつ増やしていくことが理想です。
交際後の距離の縮め方では、近づくことだけでなく、適切な距離を保つことも重要になります。
小さな約束を守れるか確認する
交際後に信頼関係を深めるためには、特別な愛情表現よりも日常の行動が重要です。
例えば
- デートの時間を守る
- 予定が変わったときには早めに連絡する
- 相手が話した大切なことを覚えている
こうした小さな行動の積み重ねが、安心感につながります。
反対に、好きだという言葉は多くても、約束を何度も破る男性には注意が必要です。
もちろん、仕事や家庭の事情によって予定を変更しなければならないこともあります。
重要なのは、変更そのものではなく、その後の対応です。
- 謝罪や説明があるか
- 別の日程を提案するか
- 同じことが繰り返されていないか
こうした点を確認することで、相手が関係を大切にしているかを判断しやすくなります。
信頼関係は、交際期間の長さだけで生まれるものではありません。
日々の行動によって少しずつ築かれるものです。
自分の考えを少しずつ伝える
交際初期には、男性に嫌われたくないという気持ちから、自分の意見を控えてしまう女性がいます。
例えば
- 行きたい場所を聞かれても「どこでもいい」と答える
- 本当は疲れているのに、彼に誘われると無理をして出かける
- 食事の好みが違っても、毎回男性に合わせる
しかし、こうした対応を続けていると、男性は女性の本当の希望を理解できません。
交際後に距離を縮めるためには、自分の考えを少しずつ伝えることが必要です。
- 今日はゆっくり食事をしたい
- 次はこの場所に行ってみたい
- 平日は仕事が忙しいので、週末に会えるとうれしい
こうした小さな希望を伝えることから始めてください。
相手の希望を聞くことも同じくらい大切です。
お互いの考えを知り、調整する経験を重ねることで、関係は自然に深まっていきます。
違いが見えたときこそ話し合う
交際が始まってしばらくすると、相手との違いが見えてきます。
- 金銭感覚が違う
- 休日の過ごし方が違う
- 連絡頻度の希望が違う
こうした違いを見つけると、女性は「相性が悪いのかもしれない」と考えることがあります。
しかし、価値観が完全に一致する男女はほとんどいません。
重要なのは、違いがあることではなく、その違いをどう扱うかです。
例えば、男性は休日に外出したいけれど、女性は自宅で休む時間も必要だとします。
その場合、毎週外出するのではなく、外出する週とゆっくり過ごす週をつくる方法もあるでしょう。
こうした調整ができるなら、違いがあっても交際を続けられる可能性があります。
反対に、女性の希望を伝えるたびに男性が不機嫌になったり、話し合いを拒否したりする場合は慎重に考える必要があります。
距離を縮めることは、違いをなくすことではありません。
違いがあっても関係を築けるか確認することです。
過去の恋愛を詳しく聞きすぎない
マッチングアプリで出会った男性の場合、共通の知人がいないことも多く、過去の恋愛が気になる女性もいるでしょう。
- 以前はどのような女性と付き合っていたのか
- なぜ別れたのか
- どのくらい交際が続いたのか
こうした情報から、男性の恋愛傾向を知りたいと考えるのは自然です。
しかし、交際初期から過去の恋愛について詳しく質問しすぎることはおすすめしません。
相手が話したくない内容もあるからです。
また、過去の交際相手と自分を比較してしまい、不必要な不安を抱える場合もあります。
大切なのは、過去に誰と付き合っていたかより、現在どのような関係を築こうとしているかです。
もちろん、結婚歴や子どもの有無など、将来の判断に関わる重要な事実は適切な段階で確認する必要があります。
ただし、相手の過去をすべて知ることが、信頼関係を深める条件ではありません。
現在の行動を見ながら、少しずつ理解を深めてください。
身体的な距離はお互いの意思を優先する
交際後の距離の縮め方では、身体的な関係についても考える必要があります。
付き合い始めたからといって、すぐに身体的な距離を縮めなければならないわけではありません。
親密になる速度は人によって異なります。
大切なのは、お互いが納得していることです。
例えば、男性が早い段階で身体的な関係を求めてきた場合、女性がまだ不安を感じているのであれば、その気持ちを伝えて構いません。
相手に嫌われたくないという理由で、無理に応じる必要はありません。
また、男性が女性の希望を尊重してくれるかどうかも重要な判断材料になります。
- 断ったときに不機嫌になる
- 交際していることを理由に応じるよう求める
こうした態度が見られる場合は、関係を慎重に考える必要があります。
身体的な親密さは、信頼関係を確認するための義務ではありません。
お互いの意思を尊重できることが、安心できる交際の基本です。
結婚の話は焦らず、先延ばしにもしない
30代、40代の女性がマッチングアプリで交際を始めた場合、結婚を意識していることも多いでしょう。
そのため、交際後に結婚の話をいつ切り出すべきか悩む女性がいます。
ここで重要なのは、結婚の話を急ぎすぎないことと、必要以上に先延ばしにしないことです。
交際が始まったばかりの段階で、具体的な結婚時期や生活設計をすべて決めようとすると、相手が負担を感じる場合があります。
一方、結婚を希望しているにもかかわらず、何年も相手の意思を確認しないことにも問題があります。
おすすめしたいのは、交際初期に結婚に対する基本的な考え方を確認し、関係が深まる中で具体的な話を進める方法です。
例えば、「私は将来的に結婚を考えられる関係を築きたいと思っています」と伝えることは、不自然ではありません。
そのうえで、男性がどのような将来を考えているのかを聞いてみてください。
結婚観の違いを早い段階で理解することは、お互いの時間を大切にすることにもつながります。
アプリでの活動状況は曖昧にしない
マッチングアプリで交際が始まった後に、トラブルになりやすいのがアプリの利用継続についてです。
女性は交際が始まった時点でアプリを退会するものだと考えている。
一方、男性はアプリを残したままにしている。
こうした認識の違いが、不信感につながることがあります。
ただし、アプリが残っているという事実だけで、男性が浮気をしていると決めつけるべきではありません。
退会手続きを忘れている場合もあります。
重要なのは、交際の認識を二人で確認することです。
「付き合うことになったので、お互いにアプリの利用は終えるという認識でいいですか」と聞いてみるとよいでしょう。
その際、男性の説明や対応も確認してください。
真剣な交際を考えているのであれば、相手の不安を理解し、話し合おうとする姿勢が期待できます。
交際後の信頼関係は、曖昧なまま我慢することでは築けません。
必要なことは言葉にして確認することが大切です。
距離を縮める速度は二人で決める
交際後に失敗しないためには、距離を縮める速度を一方だけで決めないことが重要です。
女性が早く親密になりたいと思っていても、男性はゆっくり関係を深めたい場合があります。
反対に、男性が積極的でも、女性が慎重に進めたい場合もあるでしょう。
どちらかの速度が正しいということではありません。
大切なのは、お互いが無理なく進められることです。
例えば、男性から頻繁に会いたいと言われても、仕事や生活に支障が出るのであれば、会う頻度を調整して構いません。
また、女性がもっと連絡を取りたいと感じているなら、その希望を伝えることも必要です。
交際後の距離の縮め方に、すべてのカップルに当てはまる正解はありません。
二人の生活や考え方に合わせて、適切な距離を見つけていくことが重要になります。
まとめ
マッチングアプリで交際が始まった後、男性との距離を縮めるためには、焦らず信頼関係を築くことが大切です。
交際が成立したからといって、お互いを十分に理解できているとは限りません。
特にマッチングアプリでは、共通の知人がいない場合も多く、交際後に初めて分かることがあります。
そのため、付き合い始めた安心感から急に距離を縮めすぎないことが重要です。
会う頻度やLINEの回数は、二人が無理なく続けられる形を探してください。
また、彼に好かれたいという理由で、自分の生活や希望を後回しにする必要はありません。
自分の考えを少しずつ伝え、相手の希望も聞きながら調整することが、安定した関係につながります。
さらに、交際後は小さな約束を守れるか、意見が違ったときに話し合えるか、身体的な距離についてお互いの意思を尊重できるかといった点も確認したいところです。
30代、40代の女性で結婚を希望している場合は、将来の方向性についても適切な段階で話し合う必要があります。
結婚を急いで決める必要はありませんが、相手の意思を確認しないまま時間を重ねることも避けたいものです。
交際後に距離を縮めるとは、単に会う回数を増やしたり、連絡を頻繁に取ったりすることではありません。
お互いの考え方や生活を理解し、安心して付き合える関係をつくることです。
マッチングアプリで出会った男性との交際を長続きさせたいのであれば、付き合い始めた直後ほど、関係を急いで完成させようとしないでください。
一つひとつの約束を守り、小さな違いを話し合い、無理のない距離を見つけていくことです。
その積み重ねが、恋愛関係を深め、将来を考えられる信頼関係へとつながっていきます。









恋愛のプロ・仲人の舘は、口が上手いわけでも、押しが強いわけでも、まして魔法を使えるわけでもありません。








