
仲人の舘です。
人と人とを結び付けるから縁結びと言われる訳ですが、当然これに対する考えもあります。
まさしく縁切りであり、悪い縁を切りたい時に用いられるものです。
日本全国に縁結びのパワースポットがあれば、対する縁切りのスポットも数多あります。
とりわけ有名な縁切りスポットとしては、安井金比羅宮でしょうか。
日本の三大悪妖怪にも数えられる崇徳上皇を祭神として祀っており、言い知れぬ信憑性を感じられますね。
さて、しかし縁結びと縁切りは表裏一体のため近しいものとして扱われることもあります。
先に述べた安井金比羅宮でも、同じ碑がそれぞれ縁結びと縁切りのご利益を持っているとされています。
言葉だけ聞くと物騒なのですが、新たな縁を結ぶためには既にある縁を切らなければなりません。
全てがネガティブな方に向いているのではない、と考えると見え方も違ってくるでしょう。
縁切りをお願いする時には、その場所の由来となった物語にも触れてみたいですね。
どういった経緯からそう呼ばれるようになったのか、それを噛み締めながら今の悪縁を切っていくのです。
結局のところ縁を切るのは自分自身ですから、気持ちが乗っていなければ有名なスポットも意味がありません。
歴史的に表舞台であった期間の長い京都には、縁切りにまつわる場所が数多く存在します。