
仲人の舘です。
私が長年この仕事をしていて、一つ学んだ事は、若い人の方が、妥協点を見つけやすいという事です。
例えば、最初に年収800万以上で、身長180センチ以上の35歳までの男性を希望していたとします。
実際問題、いくら有能な結婚相談所に入会したところで、そういうお相手がゴロゴロしている訳ではありません。
そこで、例えば、少々背は低くても、若くて経済力のある人なら、楽しく付き合えるだろうという事で、身長170センチ以上という事に変更します。
そうすると、一気に候補者が増える訳で、これが若い人は比較的容易にできるのです。
ところが、失礼ながらアラフォーの男女になると、その方が利口だとわかってはいても、中々妥協できずに頑張られます。
これは、20代でも長期に渡って婚活をしておられる方には結構見られる傾向で、恐らく意地やプライドが妥協を許さないのでしょうか…。
それどころか、せっかくある程度条件に合った人に出会っても、もっといい人がいるのではないかと思われてしまうのですから、我々は大変です。
このような症状を私たち関係者の間では、「もっともっと病」と呼んでいて、お見合いの回数が多くなればなるほど発症しやすい事を知っています。
実績ある結婚相談所には、それなりの会員の方がいらっしゃいますから、とにかく最初から、最低限自分が望む人とのお見合いが設定されやすい訳です。
もちろん、性格的な部分は、会ってみなければわかりませんから、どうしても合わない方もいらっしゃいますし、それはそれで全然OK、お断りすることもまた大事です。
とは言え、もっとという思いがあるのであれば、それはまだ見ぬ他の誰かに求めるのではなく、目の前のお見合い相手に求めるべきだろうと私は思います。
この人にはきっと、今はまだわからない魅力がもっともっとあるはず。
そう思って、ポジティブな「もっともっと病」にかかるようにしてみてはいかがでしょうか。