
仲人の舘です。
私が長年この仕事をしていて面白いなぁと思う事があります。
それは、正しくお見合いは美男美女コンテストではないのだという事を実感出来る事です。
例えば、お相手の目が垂れていても、それが妙に可愛らしいとか、ほのぼのするとか、すんなり受け入れられる事もあれば、無理とむげに却下という事もあります。
また、どんなに目鼻立ちがパッチリしていても、それが冷たく見えたり、堅く見えたりして敬遠されてしまう事もあるのです。
しかも、その受け入れられる受け入れられないは、全く同じ人でも、見る人によって違って来るのですから面白いです。
正にこれが相性というものなんだろうと私は考えます。
相性というのはそもそも、戦国時代の中国で誕生した陰陽五行思想で、人々の持つ属性が、どれだけ自分に影響するかというものだそうです。
五行というのは5つの要素、即ち、外観で言えば、目鼻立ちだったり、背の高さだったり、スタイルだったりするもの。
お見合いの場合は、そこに会話の内容なども加わって来るでしょう。
ですから、それらが自分に良いふうに作用し、その場が楽しいとか、安らぐと感じられれば、それは相性がいいという事で、その後、本格的な交際に発展する事が一般的です。
中には、それが悪いふうに作用し、退屈だ、面白くないというふうになり、一応付き合ってはみたものの、やっぱり駄目ですというパターンも少なくありません。
しかし、その場合は仕方がありませんし、むしろ個人的には、長い人生を共にするのにやっぱり相性は肝心だと思います。
ですので、それはそれで断っても断られても気にされる事なく、前進あるのみで行っていただきたいものです。