
仲人の舘です。
皆さんは“人事を尽くして天命を待つ”という言葉をご存じでしょうか。
これは、大昔の中国のお坊さんが唱えた故事ことわざで、正に読んで字のごとくですね。
人事とは、人が出来る事、天命とは天が授ける運命です。
即ち、自分の出来る事は全て一生懸命やってみなければなりません。
しかし、一通りやり尽くしたら、後は焦らず、神様にその後の展開を任せればいいのだという事です。
恐らく、本当に人事をやり尽くしたのであれば、それなりの天命を下してもらえる事でしょう。
ただし、まだまだ実際にはやり残した事があったり、全体的に手抜きしてクリアしたのであれば、いつまでたっても天命は見えません。
例えば、恋人が欲しい、結婚したいと思い、取りあえず縁結びの御利益があると言われるような神社仏閣を片っ端から訪ねる。
そして、一生懸命祈願するには、それなりのお金も時間も掛かるでしょう。
自分では、正に人事を尽くしている、人事を尽くしたと思われるかと思いますが、神様や仏様から見れば、他にまだまだ出来る事は沢山あるだろうと言ったところなのです。
言われてみれば、その通りで、やっぱり本当に出会いが欲しければ、それを提供してくれる場所や人の元を訪ねなければなりません。
また、人の誘いはどんどん受け、いろいろなところに顔を出す事も大切になって来ます。
自分を人として成長させることも然りでしょう。
そこまでしないうちに、開き直って人事を尽くして天命を待つというのではいけません。
さぁ、今一度自分の婚活を見直し、やり残した事や手抜きした事があったら、まずはしっかりやり直してみましょう。
そうすればきっと、人事を尽くしたので天命を待つとなるのではないかと私は思います。