
仲人の舘です。
お見合いの席で誰もが一番聞きたいのは、お相手の思想、それも、これからの人生プランです。
女性に対しては、まず、結婚したら、子供は何人位持って、どんな雰囲気の家庭を作りたいのか。
また、男性に対しては、今後どのような場所で、どのような仕事で活躍し、最終的にはどの辺まで行きたいのか。
例えば、今の会社で重役になりたいとか、自分で起業して社長になりたいとか、教師なら目指すは校長、代議士になって末は総理大臣なんていうのも悪くはないかも知れませんね。
何しろ、お相手の現在の職業や収入、あるいは趣味などは、事前にある程度わかっているのがお見合いというものです。
ですから、本当はそういう今現在の事ではなく、将来の事が知りたいと思う訳ですが、あまりにも夢ばかりを語っても冷めてしまわれるでしょう。
また、現実離れしすぎている事に呆れられ、軽蔑されてしまうかも知れません。
皆さん、その事がわかっているからこそ、初対面の席では、極力そういう事は自分からは口にされませんし、しつこく聞こうとされる方も少ないように思います。
お見合いというのは、取りあえず第一印象を確認する場ですから、表面的な現状だけで会話を進めていけば良いとも言えるでしょう。
ですが、これから先の一生をこの人と一緒に歩けるかどうかを感じとらなければいけない場でもあります。
それを考えると、少し位はそうした事を聞いてもいいのではないでしょうか。
もちろん、さりげなく聞き出せればベターなのでしょうが、それが案外難しいという事であれば、夢を語り合う場にしたって楽しいと思います。
例え、明日の事であっても、予定は全て夢の世界の話な訳ですから、その方がリラックスして、和気あいあいと盛り上がれるのではないかと私は思います。
そういうお見合いこそ、将来の伴侶を定められる本当の理想のお見合いではないでしょうか。