
仲人の舘です。
今のいろはかるたと言えば、「イ」は「犬も歩けば棒に当たる」、「ロ」は「論より証拠」、ハは「花より団子」で、「エ」は「得手に帆を上げる」となっていますよね。
でも、昔は少し違ったらしくて、「エ」は「縁は異なもの味なもの」だったのだそうです。
この「縁は異なもの味なもの」というのは、誰が見ても意外なカップルであっても、結ばれるものは結ばれるという意味だとか。
稀に「異なもの」を「奇なもの」と思い込んでおられる方がいらっしゃいますが、それは大きな間違いです。
元々好きなものじゃないのが結ばれるから、「異なもの味なもの」なのです。
この仕事をしていると、本当にご縁は結ぶものだと思えと励ます事も多いですが、実は、心の底では、ご縁はやっぱり結ばれるものだと思っている部分が往々にしてあります。
ただ、良縁を求める気持ちがなければ、結ばれるご縁も結ばれないでしょう。
そういう意味で、前にも書きましたが、一期一会の気持ちは常に大切にしていただきたいと思います。
ちなみに、先に話したいろはかるたは、時代によっても違うようですが、江戸と京都でも違っていて、京都の「エ」は「縁の下の力持ち」だそうです。
という事で、「縁の下の力持ち」になれるように、これからも日々精進してまいります。