
仲人の舘です。
結婚は人生の墓場だなどとも言われますし、結婚生活はとにかく忍耐あるのみで乗り切るべしという人も大勢います。
特に男性は、お酒の席などで、大声で叫んでいますが、やはりその顔ぶれを見ていると、いかにも新婚ホヤホヤという人は殆どいません。
いつ頃からそういう事を言い出すのかと観察していると、大体3年目位でしょうか。
ただ、「3年目の浮気」という曲が爆発的にヒットしたのは、もうはるか昔のことですから、今のアラサー世代が親しみを持っているとは思えません。
従って、これはあくまでも本人の実感から出て来るもので、今も昔もくたびれる時期に大差はないという事なのでしょう。
という事で、それではいけませんから、そんな3回目の結婚記念日は、「革婚式」として祝う事とされています。
そこには、傷ついても、色あせても、形を崩さず粘り強く頑張ろうと誓うという意味があって、ようするに、ここで挫折してはならぬという訳です。
実際、革製品というのは、どんなに高級なものでも、3年も使い続ければ、見た目は一気に衰えます。
皺が入ったり、擦り傷などが付いたり、そして部分的な色落ちや、全体の色あせは否めなくなって来るでしょう。
それでも、本革はそう易々と破れるどころか、型崩れすらしません。
それどころか、しっかり使い込む事によって、自分に馴染んだ柔らかさと形状を築き、益々愛着が湧いてくるものです。
ならば、夫婦もそのように、時がたてばたつほど、味わいのある過程を作れるようにと祈願するのが革婚式。
まあ一応、財布やベルトなどの革製品をプレゼントするといいと言われています。
また、この結婚3周年は、別名「草婚式」とも呼ばれますから、雑草魂で頑張って乗り切りましょう。