
仲人の舘です。
去年はうちも、結婚10周年でした!
結婚9年目は、何もなければ驚くほどあっという間に過ぎ去ります。
というのも、夫は働き盛りで仕事が忙しく、妻は次第に大きくなって、生意気になる子供を相手に悪戦苦闘の毎日だからです。
しかし、ふとした拍子に少しでもひびが入れば、たちまちもろくなり、ほどなくバラバラになってしまうことがある頃と言えるでしょう。
なぜなら、そこには知らず知らずの間に、お互いのあきらめと忍耐で成り立っている部分が往々にしてあるからです。
そこで、いっその事、そういう事態が発生する前に、新しい夫婦茶碗を買って、無事に乗り切り、見事結婚10周年を迎えようじゃないか。
と、これはあくまでも日本での捉え方ですが、この最も危ない年を陶器婚式と称し、何らかのお祝いをするのは、欧米ではかなりポピュラーな事なのだそうです。
確かに陶器は、土を固めて形を作り、それを焼き上げて食器や花器などに仕上げます。
そういう意味では、ちょうど形が出来て、釜に入れたばかり、それが結婚9年目頃と言えるのではないでしょうか。
後は10年目に向けて、綺麗に焼き上げれば完成で、そこから先は、それを使い込んで銀婚式から金婚式へと風格を醸し出して行く。
個人的には、もろく割れたりヒビが入りやすい時というよりは、そんな風に陶器婚式を解釈したいと思います。
という事で、結婚10周年の前にぜひ、陶器婚式を祝いましょう。