
仲人の舘です。
ふんわり柔らかい綿か、はたまた、細くても丈夫な藁か…。
これは、何の話かと言いますと、日本ではほとんど知られていないであろう、結婚2周年を祝う式典の事なんです。
英国では、結婚してから10年目までは、毎年きちんと記念日にプレゼント交換やパーティーなどをするという事で、それなりの名前が付けられています。
結婚2年目は「綿婚式」or「藁婚式」なんです。
まあ綿婚式の方は、何となくイメージ出来そうな気はします。
まだまだ綿のように柔らかい関係、即ち、ぎこちなさが残る夫婦関係という意味なのでしょう。
けれど、藁婚式の方は、中々イメージが浮かびにくいのではと思われます。
これにもちゃんとした理由があって、そろそろ子供も誕生しておられるご家庭も多い時期です。
そうなると、何かと物入りなのにも関わらず、奥様は育児に追われ、家計は段々大変になり始める事が予測されます。
ご主人のお小遣いが削減され出すのも、この頃からではないかと思われますが、ならば質素な生活を心がけ、節約に励みましょう。
そんなある意味、戒めという事から、命名されたのだと言われています。
しかし、藁は様々な編み方が出来、丈夫で長持ちするものがたくさん作れると思います。
つまり、結婚して2年たって、ようやくお互いが夫らしく、妻らしくなって来たところで、これからは上手にその力を絡み合わせ、強い過程を作って行きましょう。
そんな風に考えるのはいかがなものかと思うのであります。
そうなると、綿のほうがやっぱり素敵には感じますが、藁だって捨てたものではありません。
流石に草鞋を贈るというのはどうかとは思いますが、麦わら帽子をプレゼントし合うっていうのも楽しそうです。
そして、それを被って、お弁当を持って、海や山にピクニックにでも出掛ければ、きっと素晴らしい記念日になる事でしょう。