
仲人の舘です。
結婚して11年目の記念日を、欧米ではなぜか「レース婚式」と言い、とても大切にしているようです。
もちろん、競うレースではなく、編み生地の一種であるレースの事です。
もっとも、夫婦生活もここまで来れば、お互い駆け引きの繰り返しで、正しく日々デッドヒートレースを繰り広げているものだという気もしないでもありませんが。
しかし、本来のレース婚式は、全くその正反対で、深く美しく織りなす愛を表しているのです。
確かに、レース地というのは、中性ヨーロッパでは糸の宝石と称されていた程で、深く編み込めば編み込むほど、優しさや豊かさが高まって行きます。
それを知っている西洋人たちが、ちょうど干支が一周した13年目の結婚記念日に用いたのも、未だに大切にしているのも納得出来るというものでしょう。
ただ、元々女性には人気があっても、男性には余り興味のないのが日本のレース事情です。
そこで、この日ぐらいは、日本男児の皆さんも、鮮やかなレースに関心を持たれてみてはいかがでしょうか。
寝室のカーテンを新調し、レースのショーツを奥様にプレゼントすれば、今宵は気分一新間違いなしです。
また、ちょっと意外ですが、世界最古と言われるレース編みの一つが唐の時代に日本に持ち込まれ、今でも奈良の唐招提寺に残っています。
ですので、それを一目見に行く旅行をを計画しても素敵ですね。