
仲人の舘です。
かつて日本は、世界一たくさん象牙を輸入していた国だったそうですが、ワシントン条約によって、誰でもが自由に入手出来なくなってしまいました。
今は政府管理のもと、年間に限られた数のみが入ってきている状態で、最も希少かつ、高価なジュエリーや置物の素材であると言っても過言ではありません。
そして、まるでこうした象牙の価値の変化に比例するかのように、夫婦の絆の価値も変化し、今や結婚も経験のうちなら、離婚も経験のうちとなっているのかも知れません。
長く連れ添う夫婦が減りつつある現代社会において、14年も頑張ったカップルは、正に象牙のように価値が高いと言えそうです。
という事で、そんな結婚14年目の記念日は、実によく言ったもので「象牙婚式」です。
実際、夫婦の絆も、象牙のように年月が経つごとに価値が高まるという事で命名されたそうです。
この由来の重みが痛く痛感させられる時代が来るとは、遙か古の頃には、誰が想像した事でしょう。
けれど、象牙は象にとって、餌を取るためにはなくてはならないもので、正に彼らの命の綱です。
つまり、"夫は妻の象牙であって、妻は夫の象牙である"、長年本当に助け合って頑張って来た夫婦なら、そう言っても過言ではないでしょう。
ちなみに、日本で最も喜ばれる象牙婚式の贈り物は象牙の夫婦箸と箸置きのセットだそうです。