
仲人の舘です。
日本では、銀婚式の次は金婚式で、その後はおしまい。
「これからは、2人揃って出来るだけ元気で長生きしてね!」という感じですが、ラブを大切にする欧米では、まだまだ祝福は終わりません。
という事で、金婚式のお次は、結婚55周年の記念日を祝う「エメラルド婚式」です。
その由来は、エメラルドという石が、深く静かに輝いているように見えるところにあって、尊い老夫婦の愛の結び付きに敬意を表しています。
確かに、年齢的に考えても、もうすっかり物静かな日々を送っておられる事と見られ、それに優る幸せはないでしょう。
けれど、このエメラルドという石の内部には、驚くほど多数の傷があります。
逆に言えば、傷を持たないエメラルドなど殆ど存在しないという事で、唯一傷物が堂々と流通される事が認められている宝石であると言っても過言ではありません。
つまり、夫婦も50年以上連れ添い、家庭を築いていれば、様々な事があってしかるべしなのです。
ただ、そんな傷も今では大切な2人の魅力となり、輝きをもたらせているのだという事を表現しているのです。
これからご結婚される皆さんがエメラルド婚式を迎える頃、日本は、地球はどうなっているのでしょうね。
そこまで愛を紡ぎ通し、ぜひお二人で55年後の未来を見ていただきたいと思います。