
仲人の舘です。
「ローマは一日にして成らず、珊瑚礁も一日にして成らず」という事で、珊瑚は長い年月を経て成長し、美しい宝石になったり、群落を形成したりします。
そこで、夫婦の歴史もそれに例え、結婚35年目の記念日を「珊瑚婚式」と命名されました。
長い長い時間を掛け、人としても、夫や妻としても、そして、父や母としても立派に成長した事を祝福する日です。
それこそ、珊瑚のアクセサリーや置物を贈るのがオーソドックスではありますが、夫婦で南の島へ美しい珊瑚礁を見に出掛けてみられるのも素敵でしょう。
ところで、珊瑚は植物だと思っておられる方も多いようですが、実はとんでもない間違いです。
珊瑚はクラゲやイソギンチャクの仲間で、立派な海の動物です。
ですから、卵を産んで子孫繁栄に勤しみますし、孵化した赤ちゃんたちは水中を泳いで、適当な岩場に張り付く形で成長して行くのです。
ですが、その生態は、二酸化炭素を吸って、酸素を排出していますから、植物に極めて近いと言っても過言ではないでしょう。
しかも、珊瑚の二酸化炭素吸収率は、陸地で生育する植物よりもはるかに高く、正に今流行りのエコに最適な生物なのです。
夫婦も35年もやっていれば、何があってもきちんと受け止め、その場の状況に応じた良い答えが出せるようになります。
もちろん、子供たちも立派に成長しておられるご家庭も多く、そうしたところに珊瑚婚式の価値を感じずにはいられませんね。