
仲人の舘です。
真珠の価値は、単に大きさと色だけでなく、真珠層の厚さプラス、光沢と傷の有無で決まると言われています。
しかし、本当に希少価値が高いのは、年を越し、冬を乗り越えた「越しもの」と呼ばれる健康優良児の真珠です。
そういう意味では、夫婦の価値も正しく、どれだけ厳しい季節を沢山乗り越えて来たかで決まるのではないでしょうか。
そして、その二人三脚の歩みの中で築き上げた富と健康を祝福するのが「真珠婚式」、結婚30周年の記念日なのです。
欧米では、子供たちが最高級の真珠を一粒、さり気なく両親にプレゼントする事も多く、これには、荒海を乗り越えて来た証として海の宝石を贈るという意味も含んでいます。
日本ではとかく、銀婚式の次は金婚式と思われがちですが、近頃はだいぶメジャーになり、真珠をちりばめたフラワーアレンジメントも作られるようになってきました。
当然のごとく、夫婦の間でプレゼントするのは真珠のアクセサリーが最もオーソドックスだとされていて、やはりネクタイピンやペンダントが主流でしょうか。
実際、男性も年齢的に考えると、それなりの貫禄が付き、パールのネクタイピンをしていても、それほど違和感なく見られるようになっておられる事でしょう。
また、奥様もきっと、大玉真珠のペンダントが似合うお年頃。
人の価値が高まり、夫婦の価値が高まった時期という事で、そうした雰囲気も考えて命名されたのかも知れません。