
仲人の舘です。
かつて日本で行われていたお見合いには厳粛な作法があり、世話人や仲人といった存在がこれを仕切っていました。
現代でも行われる事はありますが、簡略化される事も少なくありません。
しかし、昔も今も必要な物に代わりはなく代表的なもので言えば結納品です。
お見合いをするにあたって初期の段階から必要とされるものに、身上書があります。
釣書とも言いますが、身上書は要するに履歴書を指します。
結婚する者同士の情報をそれぞれの家族が知りたいと思うのは不思議な事ではなく、お見合いに限らず用いられるものです。
ただ、お見合いの場合は最初に用意しますが交際から結婚を意識した場合は比較的後半に用意するのが通常でしょう。
お互いの家にご挨拶へ行く時に持っていく、という事になります。
履歴書のようなものとは言っても市販されている履歴書を使って身上書を作る、というのはやめましょう。
無難に無地の便箋や、凝ったものとして奉書を使う事もあります。
ドラマなどで見かける遺言が書かれているような、筆を使って書く紙です。
基本的な内容は履歴書に似ていますが、お見合いの際に用いるものですから親族の情報も書きます。
当然ですが手書きが好ましく、将来的に家族となるだろうお相手に読んでもらうものなので心をこめて書きましょう。