はじめに
恋愛のプロ・仲人の舘です。
結婚相談所という言葉に対して、「最後に行く場所」「うまくいかなかった人が集まる所」という印象を持つ方は少なくありません。
しかし、この認識は結婚相談所の本質を正しく反映しているとは言えません。
今回は心理学的な分析ではなく、長年現場に立ってきた仲人の視点から、なぜ結婚相談所が「最後の手段」と誤解されるようになったのか、その社会的背景と構造を整理します。
かつての結婚相談所は「主流の出会い」だった
結婚相談所が誕生した当初、出会いの選択肢は多くありませんでした。
- 職場
- 親族や知人の紹介
- 地域のつながり
その延長線上に結婚相談所がありました。
特別な場所ではなく、結婚を考える人にとって自然な選択肢の一つだったのです。
恋愛結婚が理想化された時代の影響
高度経済成長以降、「恋愛して結婚すること」が理想像として語られるようになりました。
- 自然な出会い
- ドラマチックな恋愛
この価値観が広がる中で、第三者が関与する結婚相談所は、次第に目立たない存在になります。
恋愛を経ない結婚は、どこか妥協のように見られるようになりました。
出会いの手段が増えたことによる錯覚
インターネットの普及により、出会いの手段は急増しました。
- 婚活パーティー
- マッチングアプリ
- SNS
選択肢が増えるほど、「自分一人で何とかできる」という感覚が強まります。
その結果、結婚相談所は「自力で無理だった人が行く場所」という誤解を生みました。
情報の表層化が誤解を助長した
結婚相談所に関する情報は、断片的に語られがちです。
- 料金が高い
- 厳しそう
- 自由がなさそう
こうした一部の情報だけが強調され、全体像が伝わりにくくなりました。
専門性や役割が理解されないまま、イメージだけが独り歩きします。
「相談すること」への抵抗感
日本では、結婚は個人の努力で成し遂げるものという意識が根強くあります。
そのため、第三者に相談すること自体が、敗北のように捉えられる傾向があります。
結婚相談所は、この文化的背景の影響を強く受けました。
本来は合理的な選択であっても、感情的な抵抗が先に立ちます。
結婚相談所の役割が見えにくい理由
結婚相談所の価値は、短期間では伝わりません。
- 条件整理
- 価値観の調整
- 判断の軌道修正
これらは地味で、即効性のある成果として見えにくい。
そのため、「最後の手段」という分かりやすい言葉で括られてしまいました。
実際には「最初に選ぶべき手段」になりつつある
近年、結婚相談所を早い段階で利用する方が増えています。
理由は明確です。
- 時間を無駄にしない
- 判断基準を整理できる
- 感情に振り回されにくい
現実的な婚活を望む人ほど、合理性に気づき始めています。
誤解が解けにくい構造そのものが問題
結婚相談所の仕事は、外から見えにくい。
成婚に至らなかったプロセスこそが重要ですが、そこは表に出ません。
そのため、誤解が修正されにくい構造になっています。
しかし、実際の価値は現場でしか分からないのが実情です。
まとめ
結婚相談所が「最後の手段」と誤解されるようになった背景には、時代の価値観と出会いの多様化があります。
それは結婚相談所の質が下がったからではありません。
むしろ、役割が高度化し、専門性が増した結果です。
結婚を真剣に考えるのであれば、感情的なイメージではなく、機能として判断することが重要です。










恋愛のプロ・仲人の舘は、口が上手いわけでも、押しが強いわけでも、まして魔法を使えるわけでもありません。








